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エトセトラ

2019.03.11

所用で静岡に出かけてきたので、例によって静岡鉄道のご様子伺いをば。

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静岡鉄道A3000形 A3005編成
2019.3.9/音羽町〜春日町

▲A3000形で展開しているshizuoka rainbow trainsのエレガントブルーとして登場したA3005編成。駿河湾の深い青色をイメージしている
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静岡鉄道A3000形 A3006編成
2019.3.9/音羽町〜春日町

▲2019年は静鉄グループの創業100周年ということで、これを記念したラッピング電車として登場したA3006編成。初めてレインボーカラーでないA3000形がお目見えした

この日はちょうどA3000形A3005編成とA3006編成のデビューの日だったらしく、できたてホヤホヤ、車体から足回りまでピカピカの両編成の姿を拝むことができた。静岡鉄道ではA3000形の各編成がデビューするごとにイベントを開催しており、この日のA3005編成とA3006編成も新静岡駅にて出発式を挙行。両編成は10時ごろに車庫のある長沼から新静岡に回送され、式典の後、A3005編成は新静岡10時24分発新清水行の臨時列車より、A3006編成は同27分発の定期列車(1009)よりそれぞれ営業運転に入っている。

この日、最も印象深かったのはA3000形の動きであった。前述のA3005編成は臨時列車として新静岡〜新清水を1往復した後、新静岡11時27分発の列車(1109)より定期運用に充当。これにより、新静岡11時20分発の新清水行よりA3006編成、A3005編成、A3004編成、A3003編成、A3002編成、A3001編成という順番で、日中時間帯の8運用のうち6本がA3000形で運行、現時点で在籍しているA3000形6編成全部が本線上に勢揃いということになった。これはこの日の午後に長沼車庫で開催された1000形1007編成のお別れイベントにも絡んだ配車だったようだが、新時代の静岡鉄道を強く感じさせられたのであった。

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静岡鉄道A3000形 A3004編成
2019.3.9/音羽町〜春日町

▲A3005編成の続行でやってきたブリリアントオレンジイエローのA3004編成
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静岡鉄道A3000形 A3003編成
2019.3.9/音羽町〜春日町

▲続いて、ナチュラルグリーンのA3003編成
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静岡鉄道A3000形 A3002編成
2019.3.9/音羽町〜春日町

▲パッションレッドなA3002編成
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静岡鉄道A3000形 A3001編成
2019.3.9/音羽町〜春日町

▲デビューから3年が経ち、そろそろ見慣れた感も出てきたクリアブルーのA3001編成。ローレル賞受賞記念の装飾がしてある

A3006編成が記念のラッピング電車として登場したとおり、今年は静鉄にとって特別な年となる。A3000形で展開しているshizuoka rainbow trainsも残すところあと2色となるが、それは当初より2019年に7色が揃う予定で、静鉄グループ100周年というめでたき節目に華を添えることになっている。

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