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エトセトラ

2020.01.27

山手線の世代交代、完了す。

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JR東日本E231系 東トウ505編成
2019.12.21/駒 込

▲1月24日をもって山手線から撤退したE231系500番台。今後は中央総武線を走ることになる

かねてよりE231系500番台からE235系への置き換えが進められていた山手線だが、このほどE231系として最後まで残っていたトウ506編成が中央総武線への転用改造のため東京総合車両センターに入場。山手線のE231系500番台はついに終わりを迎えることになった。

E235系のデビューは2015年11月のことだが、E235系の量産車の投入開始は2017年5月なので、わずか3年足らずで500両超もの車両が置き換わったことになる。JR東日本は、一度車両の置き換えが始まればあっという間というようなことをよく言われるけれど、置き換えが終わってみればまさしくその通りになったなあという感じである。

個人的に複雑なのは、山手線を追いやられたE231系500番台が中央総武線に転用されるということだ。山手線より中央総武線を利用する機会が多い私にとって、E231系500番台の転用は、なんで山手線の中古に乗らなきゃいかんのだという感情しか湧いてこないのがツラいところ・・・。山手線の500番台よりも中央総武線の0番台の方が古いのだから、むしろ中央総武線に新車をよこせと強く言いたいところなのだが、そうにはならないところが山手線の山手線たるゆえんなのだろう。東京を代表する路線、いや世界に名だたるYamanote Lineには、常に最新型の車両が走るべきであり、車両転配の頂点に君臨しなければならないのだ。

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JR東日本E231系 東トウ505編成
2019.12.21/駒 込

▲2007年2月の山手線。スカートが強化型に交換される前の姿

それだけに、山手線を走る車両に対する世間の注目は段違いとなる。最後まで残っていたトウ506編成がいつまで走るかというのは、ここ最近の鉄道趣味界隈では最も大きな話題のひとつになっていたように思う。しかし、結果はご覧のとおり。当初は23日までの予定とされていたトウ506編成は、悪質な趣味者による線路内立ち入りが発生したことにより、予定を繰り上げて20日で運用を終了するという最悪な結果になった。

何より悲しい思いをしているのは、実際にE231系500番台を運用されてきた方々であろう。その勇退を邪魔された関係者の方々の心情たるや、察するに余りある。私は、ああいったヘッドマークの類は、ファンサービスである同時に、中の人たちが自分たちのためにやっているものと考えている。わたしたち部外者にできるのは、その中の人たちの思いをおすそ分けしてもらう程度のことなのである。

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