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エトセトラ

2020.02.04

京急大師線、毎年恒例の干支ヘッドマーク。

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京急1500形 1509編成
2020.2.2/港 町

▲毎年恒例の干支ヘッドマークを掲出して走る1500形
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京急1500形 1513編成
2020.2.2/港 町

▲ヘッドマークは2種類。上の1509編成とは異なるデザインのものを掲出した1513編成

京急電鉄では、1月1日から2月3日まで毎年恒例となっている大師線の干支ヘッドマークの掲出を実施した。今年の干支は子で、2種類のヘッドマークが大師線を走る1500形に掲げられた。大師線の干支ヘッドマークは2010年よりデザインを一般から募集しており、今年も京急大師線ヘッドマークデザイン選考委員会によりヘッドマークとして掲出される優秀作品が選ばれている。

どうなる? 大師線干支ヘッドマークの今後

さて、気になるのは大師線の干支ヘッドマークの今後である。干支ヘッドマークは先代の1000形が引退してから1500形のみが掲出の対象となっており、時おり大師線の運用に入る新1000形などでは干支ヘッドマークの掲出期間中でもヘッドマークなしで走っている。

そして、2000形や800形がなき今、1500形は京急で最古参の形式1)となっている。特に、大師線を中心に走る1500形鋼製車は1500形の中でも最初期に導入された車両。制御方式もアルミ車がVVVFインバーター制御に改造された2)のに対し、鋼製車は界磁チョッパのままだ。次に置き換えの対象となるのは、この1500形鋼製車であることは想像に難くないところである。

1500形4両編成がいなくなれば、干支ヘッドマークを掲出する車両がなくなってしまう。京急としてはどうするつもりなのだろうか。干支ヘッドマークそのものをやめてしまうのか、それとも新1000形に貼り付けられるステッカーのヘッドマークを作るのかetc... 京急伝統の大師線干支ヘッドマークの大転換は着々と近づいてきている。

  • 1)デトなどの事業用車両を除く。
  • 2)1521編成と1525編成の4両編成2本は界磁チョッパ制御のままになっている。

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