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エトセトラ

2020.03.27

ちばグリーンバスCG-302号車、奇跡の復活劇。

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ちばグリーンバス CG-302号車
2019.12.25/学園台

▲ちばグリーンバスCG-302号車。昨年10月に発生した豪雨災害により、一度除籍された車両が復活するという異例の事態が発生した。経年の車両に似つかわしくない真新しいナンバーが印象的である
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ちばグリーンバス CG-302号車
2019.3.13/佐倉市大崎台

▲うしろ側

ちばグリーンバスCG-302号車は、2003年式のいすゞエルガ(KL-LV280N1)である。ちばグリーンバスオリジナルのカラーではなく京成バスカラーとなっているが、これは京成バスからの移籍車のため。2012年10月に角栄団地線(志津駅南口〜南中野)が同長沼営業所から移管された際にやってきた車両となっている。移籍当初は主にそのまま角栄団地線にて使用、近年はJR・京成酒々井駅を発着する順大線のヌシのような存在になっていたが、2003年式という古さもあり2019年9月に除籍。某中古バス屋のWebサイトにもCG-302号車と思しき車両が掲載され、余生をどこか別のバス事業者で過ごすものと思われた。

そんな中で発生したのが昨年10月26日未明の豪雨災害である。25日の記録的大雨により、ちばグリーンバス本社営業所のそばを流れる鹿島川が氾濫。車庫に流入した大量の泥水によって十数台もの車両が一気に廃車になるという、同社にとって未曽有の大災害に見舞われた。

豪雨災害からの復旧では、京成バスグループ各社からの支援車両がやってきていることを以前の記事でお伝えしたとおりだが、使えるものは何でもということでCG-302号車も復活することになった。中古バス屋から買い戻したということのよう。バス事業者にとって、いったん手放した車両を買い戻すなんて異例中の異例なこと。事態がそれほどまでに切迫していたということを物語るが、CG-302号車(だったもの)が売れ残っていてよかったというかなんというか・・・。とにかく、CG-302号車はちばグリーンバスの窮地を救うために戻ってきたのだ。

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ちばグリーンバス CG-302号車
2019.11.15/京成佐倉駅

▲復活直後のCG-302号車は、社名表記が剥がされ京成グループロゴもない中古バス屋に売却された時のままの痛々しい姿であった。同車の復活がいかに急迫なことであったかを物語る

復活したCG-302号車は再度CG-302号車として以前と同じような姿に戻され、ほぼほぼ指定席となっていた順大線で再び走っている。しかし、同社の中で古参車両であることは変わりない。新車が来たら廃車候補の筆頭になることは間違いないだろう。酒々井の田園地帯に響くV8エンジンの重厚なサウンドをいつまで聞くことができるだろうか。

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