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エトセトラ

2020.03.31

年度末ということで、京成グループにおける2019年度の車両の動きをまとめてみよう。

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京成3150形 3151編成
2019.11.8/松飛台

▲17年ぶりの新型通勤型車両として登場した3100形(3150形)。8両編成2本が導入され、10月のダイヤ改正でデビューした。3100形のオレンジ色のカラーリングに合わせて3050形も青色からオレンジ色に装いを改めるなど、3100形の登場は既存の車両にも影響を与えている
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京成3600形 3638編成
2017.1.22/京成臼井〜京成佐倉

▲10月末に廃車になった3600形3638編成。同編成は7月中旬に6両編成化され、そのまま6両編成として運用を終えている

京成電鉄

- 新 造 - カッコ内は入線日
3151-8-3151-7-3151-6-3151-5-3151-4-3151-3-3151-2-3151-1(9/26、27、30)
3152-8-3152-7-3152-6-3152-5-3152-4-3152-3-3152-2-3152-1(7/24〜26)
AE9-8-AE9-7-AE9-6-AE9-5-AE9-4-AE9-3-AE9-2-AE9-1(9/5)

- 廃 車 - カッコ内は最終運行日
3638-3627-3626-3633-3632-3631(10/30)
-3637-3636-(7/5)

2019年度、京成電鉄は3100形8両編成2本(3151編成・3152編成)とAE形8両編成1本(AE9編成)を新造した。今年度における車両の動きの目玉は、何と言っても3100形。新型の通勤型車両が登場するのは2002年度の3000形以来、実に17年ぶりのこと。今年度導入の2本は成田スカイアクセス線仕様とされており、3150番台を名乗っている。2編成とも10月26日ダイヤ改正でデビューした。

​AE9編成は10月ダイヤ改正におけるスカイライナーの輸送力増強用としての増備で、8両編成1本が純増となっている。AE形が新造されるのは10年ぶりのことで、2010年に成田スカイアクセス線が開業してからは初めて。AE9編成の登場により、スカイライナーの終日20分間隔での運転や運行時間の拡大が実現した。

一方、廃車となったのは3600形3638編成で、3600形の淘汰がまた一歩進むことになった。3100形の導入により3050形3051編成が成田スカイアクセス線から京成本線に転用されたためで、玉突きのような格好になっている。3600形は残すところ8両編成2本(界磁チョッパ制御)+4両編成1本(VVVFインバーター制御)となるが、既に投資家向けの資料1)や関係者の話2)から来年度も3100形8両編成2本の車両新造がほぼ明らかになっているところであり、3600形の8両編成は来年度中にも全廃となる可能性が濃厚になっている。

以上のように、車両は全体として16両の増で今年度を終えている。AE形の8両分は輸送力増強用だからいいとして、一般型車両も8両分が純増になった。これは、3100形を2編成導入したにもかかわらず、3050形を1本しか京成本線に転用しなかったため。これにより、成田スカイアクセス線仕様の一般車両は1本増の7編成体制(運用6本+予備1本)となり、3050形の検査時等に必ず発生していた京成本線カラーの車両のアクセス運用代走が解消されることになった。

新京成電鉄

続いて、新京成の車両の動きも見てみよう。

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新京成80000形 80016編成
2020.1.5/二和向台〜三咲

▲12月27日より営業運転を開始した新京成80000形80016編成。今のところ松戸〜京成津田沼の新京成線内のみで運用されている
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新京成8000形 8518編成
2019.11.8/元山〜くぬぎ山

▲80000形の導入により廃車になった8000形8518編成。ジェントルピンク塗装の8000形が消滅した

- 新 造 -
80016-80015-80014-80013-80012-80011

- 廃 車 -
8518-8026-8035-8034-8033-8517

- 更 新 -
8802-6-8802-5-8802-4-8802-3-8802-2-8802-1

京成3100形の登場に合わせて、新京成でもN800形以来14年ぶりの新型車両となる80000形を導入した。今年度は6両編成1本(80016編成)が新造され、12月末より営業運転に入っている。

80016編成の導入により、8000形8518編成が廃車になった。8518編成は8000形で唯一ジェントルピンクの新デザインになっていた編成で、同編成の廃車によりジェントルピンク塗装の8000形は見納めになった。8000形はリバイバルカラーになっている8512編成が残るのみ。新京成が2019年に策定した中期経営計画3)によれば、次の80000形、すなわち80026編成の導入は2021年度中を予定しているとのことなので、この時点で8512編成の廃車が見込まれる。くぬぎ山のタヌキとして親しまれてきた8000形も、いよいよ終わりが見えてきた。

2016年度より8800形を対象に実施されているリニューアル工事は、今年度は8802編成が実施。リニューアル編成として4本目、SiC-VVVFインバーター化編成として5本目の出場4)になっている。今後も毎年1編成のペースでVVVFインバーターの更新が実施される予定。8800形の更新は9編成を予定しているので、こちらはまもなく折り返し地点といったところ。

4/2、4/8訂正・加筆

  • 1)有価証券報告書 - 第176期(平成30年4月1日〜平成31年3月31日)
  • 2)3100形の報道公開における関係者の話で、3100形は少なくとも7編成が製造されることが明らかにされている。上記の有価証券報告書によると2020年度の車両新造は16両とのことだから、2020年度に導入されるのは3100形8両編成2本ということがほぼ確定する。
  • 3)中期経営計画「S4計画」(2019年度〜2021年度)
  • 4)2015年度に工事を実施した8803編成が車内リニューアル未施工のため、SiC-VVVFインバーター化編成とリニューアル編成とで数が合わない。

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