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エトセトラ

2020.04.27

2021年3月に運用開始を予定している京成線のデジタルSR列車無線の導入について、このほど新しい動きがあったので見てみよう。

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京成3000形 SRアンテナ
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▲2020年に入っていよいよ本設が開始されたSRアンテナ(先頭部屋根上のグレーの突起物がそれ)。写真は新造時よりSRアンテナの台座が準備されていた3031編成

2017年度より進められている京成線の列車無線更新。これに関連して、車両に対する準備工事やイレギュラーな車両の動きが発生しているのは既にお伝えしているとおりだが、2020年に入っていよいよSR無線用のアンテナを本設した車両がお目見えしている。SRアンテナの本設は1月末の3000形3001編成を皮切りに、同3031編成、3700形3848編成(車体改修工事と同時施工)と続いており、AE形にもSRアンテナが載っかった編成が出てきている模様である。

このほか、沿線にはSR無線用の基地局が建てられているほか、4月15日には3001編成を使用したSR無線関連の試運転が実施された模様1)で、2021年3月に予定されている運用開始に向けた準備は着々と進んでいる様子である。

運転台にも機器を増設
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京成3000形 運転台
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▲SR無線関連の機器が増設された3000形の運転台。SR無線用の簡易モニターや棒状の簡易アンテナなどが新設されている

アンテナだけでなく、運転台にもSR無線に対応した機器が合わせて増設されている。最も目立つのは向かって右側、モニタ表示器の上部に設置されたSR無線用の簡易モニター。SR無線では従来の通話に加えて文字情報が配信できるようになるため、それを表示するためのものとみられる。チャンネル切り替えや音量を調整するための操作器は左側に新設。今のところいずれの機器も電源は入っておらず、ただ設置されただけになっている。

無線局免許状の取得も

SR無線の運用は電波法に基づく電波の利用にあたることから、沿線に設置されたアンテナと車上のSRアンテナあるいは無線設備はいずれも無線局として扱われ、免許状を要する。電波法を管轄する総務省の電波利用ホームページ2)で無線局の検索をしてみると、京成電鉄に対して2019年12月17日付で基地局として33の免許が、2020年2月17日付で移動基地局として90の免許がそれぞれ交付されているのが確認できる。前者は沿線の、後者は車両のSR無線機器に対する免許とみられる。

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