KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2020.05.21

マイナーチェンジ仕様の京急新1000形、都営浅草線や京成線への直通運転を開始。

D33907.jpg

京急新1000形 1209編成
2020.5.19/八 広

▲登場から2年を経てようやく京成線側に顔を見せた京急新1000形マイナーチェンジ仕様の塗装車両。5月16日の73H運行:1225編成を皮切りに、各編成が続々と直通運用に入っている

5月16日、73H運行に新1000形1225編成が充当した。2016年度より導入されているマイナーチェンジ仕様の新1000形(1177以降の編成)が都営浅草線や京成線に入線するのは今回が初めて。登場から3年半を経て、ようやく直通が解禁されたということのよう。

SiC-VVVFインバーターを搭載したマイナーチェンジ仕様

2002年度より導入されている新1000形だが、2016年度に登場したマイナーチェンジ仕様は制御装置にフルSiC適用のVVVFインバーターを採用するなど、これまでの新1000形をベースに最新の機器類を取り入れた車両になった。仕様の変更のあるマイナーチェンジ車両ということで2016年11月より京急線内限定(品川まで)で運用を開始。マイナーチェンジされたと言えども新1000形であることには変わらないので、この時点では最初の新1000形や6次車(ステンレス車)のように段階を経て直通運用に就くものと思われた。

ところが、いつまで経っても直通しなかった。2000形を置き換えた車両とは言え、まさか登場から3年以上も線内限定になるとはという感じである。2017年9月に運用の範囲が泉岳寺まで1駅だけ拡大したが、自社線内限定という点は変わらなかった。それ以降も特に動きはなく、直通可能な仕様であるにもかかわらず、マイナーチェンジ車両は日中運用においては横浜方面のエアポート急行かA快特の代走という役回りに甘んじていた。

晴れて直通運用へ

前述のとおり1225編成が5月16日の73H運行に充当。673Hにてマイナーチェンジ車両が晴れて泉岳寺以北に入り、都営浅草線と京成線への初入線を果たした。16日の1225編成を皮切りに、各編成とも続々と直通運用に入っている。19日には1217編成が63H運行の1863H〜2162Hで北総線にも入線した。

1177編成と1185編成はまだ直通運用への充当はないが、運用制限の際に運転台に貼られていた注意書きのテプラ2)が1201以降の編成と同様に剥がされているので、これらの編成の泉岳寺以北への入線も時間の問題と思われる。ただし、1201以降の編成においても各編成とも運用途中での車両交換が相次いでいる1)ようなので、完全な直通開始はまだ、今のところは様子見といった段階だろうか。

1001編成は限定運用を継続

新1000形でSiC適用のVVVFインバーターを搭載しているのは、前述のマイナーチェンジ車両のほかに、車体更新の際にシーメンス製VVVFインバーターから換装した1001編成がある。1001編成は品川までというマイナーチェンジ仕様の編成よりもさらに厳しい運用制限がかけられているが、今回マイナーチェンジ車両が泉岳寺以北への入線を開始したのに対し、1001編成は依然として品川までの限定運用のままとなっている。

細かい事情はよく分からないが、泉岳寺にすら入れないところを見るにつけ、同編成の他社局線への直通開始にはまだまだ時間がかかりそうな雰囲気だ。

  • 1)そもそも16日の1225編成が所定外の動きであった。51H運行に充当していた601編成にトラブルがあった模様で、この影響により1225編成は572Hの京急久里浜から73H運行に入った。
  • 2)1177以降の編成には運転台に「自社線限定運用(泉岳寺まで)」と書かれたテプラが貼ってあった。

関連記事

四直の異端車たち 2 - 京急新1000形1367編成

東京都交通局、京成電鉄(芝山鉄道)、京急電鉄、北総鉄道(千葉ニュータウン鉄道)の様々な車両が入り乱れ、百花繚乱の直通運転を行なっている"四直"。その中でも、唯一無二の形態を持つ車両たちが我々を...

四直の異端車たち 2 - 京急新1000形1367編成
京急2100形「初日号」 都営浅草線で営業運転

あけましておめでとうございます。2019年もよろしくお願いいたします。しかし、新年早々にとんでもないネタをぶっこんできたものである。京急電鉄では12月31日〜1月1日の終夜運転において三浦海岸や...

京急2100形「初日号」 都営浅草線で営業運転
京急新1000形「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」 京成本線を走る

京成本線に黄色いアイツがやってきた。平日81H運行と言えば、京急車が西馬込〜佐倉を往復する珍運用であることは広く知られているところであろう。そんな81H運行だが、2015年12月ダイヤ修正での...

京急新1000形「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」 京成本線を走る
京急新1000形 16次車マイナーチェンジ車両

京急電鉄では2002年より新1000形を導入しているが、このほど仕様を一部変更したマイナーチェンジ車両が2016年11月より走っている。この新1000形マイナーチェンジ車両について、特徴などを...

京急新1000形 16次車マイナーチェンジ車両
京急新1000形1800番台 直通運用へ

京急新1000形1800番台、運用範囲を拡大中。3月上旬に営業運転を開始した京急新1000形1800番台だが、6月中旬よりいよいよ都営線や京成線、北総線への直通運転に入っている。営業運転開始以来...

京急新1000形1800番台 直通運用へ

最新記事

京成3400形3408編成 営業運転終了

京成3400形に初の廃車が発生。京成電鉄では今年度、新型車両となる3100形を2編成導入する予定となっているところだが、3153編成の導入に伴い3400形3408編成がこのほど運用を離脱、廃車に...

京成3400形3408編成 営業運転終了
京成3100形3153編成・3154編成 登場

7月上旬より、京成3100形の2次車にあたる3153編成と3154編成がお目見えしている。京成電鉄では、2020年度の予定として3100形8両編成2本の新造を計画していたが、3153編成と...

京成3100形3153編成・3154編成 登場
京成3600形3688編成 リバイバルカラーに

京成3600形3688編成がリバイバルカラーに! 7月31日、重要部検査のため入場していた3600形3688編成が出場し、宗吾参道〜八千代台にて試運転を行った。同編成は今回の重要部検査にあたり...

京成3600形3688編成 リバイバルカラーに
成田スカイアクセス線10周年 2 - アクセス特急の10年間

祝・成田スカイアクセス線10周年。 成田スカイアクセス線が10周年ということは、開業に伴い新設されたアクセス特急も10周年というわけである。アクセス特急はスカイライナーほどの華やかさはないものの...

成田スカイアクセス線10周年 2 - アクセス特急の10年間
京成3500形 成田スカイアクセス線を走る

京成3500形が成田スカイアクセス線を走る。7月19日、京成3500形が終電後に宗吾参道○→京成高砂→印旛日本医大→空港第2ビル→宗吾参道△という行路で試運転を実施した。試運転の目的は単純に...

京成3500形 成田スカイアクセス線を走る

京急タグはありません