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エトセトラ

2020.07.01

東京ベイシティ交通6301号車は、研修車として使用している日野ポンチョである。

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東京ベイシティ交通 6301号車
2019.4.24/新浦安駅

▲東京ベイシティ交通6301号車。研修車として使用している真っ白塗装の日野ポンチョである。
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東京ベイシティ交通 6301号車
2019.4.24/新浦安駅

▲うしろ側

浦安市を走る「おさんぽバス」。2002年4月に運行開始したこのコミュニティバスは、市民病院線(現・医療センター線)を皮切りに、2006年3月には舞浜線を、2018年4月にはじゅんかい線をそれぞれ開設し、現在は3路線が浦安市民の足として走っている。2012年12月には累計の利用者数が1000万人を達成。年間の利用者数は140万人1)にも及び、コミュニティバスの成功事例として挙げられることも多い。

運行は3路線とも東京ベイシティ交通に委託している。車両は当初クセニッツのCITY-IIIが使用されていたが、現在は全て日野ポンチョとなっている。「おさんぽバス」に使用されるポンチョは全て専用のラッピングが施されたもので、13台が在籍。同社の中で一大勢力を築いている。

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東京ベイシティ交通 2322号車・1308号車
2019.4.24/新浦安駅

▲新浦安駅で待機中の日野ポンチョ2台。「おさんぽバス」専用車のほかに東京ベイシティ交通オリジナル塗装の車両もおり、あわせて20台超が在籍している

そんな中登場したのが6301号車である。2019年に登場した車両で、2007年式の日野ADG-HX6JLAEとなっている。もとは同社の2306号車として「おさんぽバス」専用車だった車両で、後継の車両の登場に伴う退役により研修車に転用、改番されたもの。営業用ではなくなったので、登録も習志野230す6301という自家用のナンバーに変更されている。真っ白な塗装が特徴となっているが、これはただ単に「おさんぽバス」のラッピングを剥がしたゆえであろう。主にコミュニティバス乗務員向けの研修や実習に使用されている模様で、浦安市内をウロウロしているようだ。こういった車両を捕まえるのは難しいものだが、たまたま新浦安駅で見かけることができた。

鋭い方ならお気づきかもしれないが、この6301号車は実は2代目。かつて習志野230さ6301というナンバーを付けた6301号車がいた。同じく日野ポンチョの研修車(2008年式、ADG-HX6JLAE)であった。先代の6301号車は名鉄バスからの移籍という変わった経歴の持ち主だったが、2018年より1年ほど使用された後、今の6301号車へ早々に置き換えられてしまう。理由は不明だが、研修車として使うならやはり自社の余剰車の方が使い勝手がよかったということなのだろうか。

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