KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2020.08.31

さようなら、船橋バス。

X79736.jpg

船橋新京成バス F-132号車
2020.7.11/船橋市東船橋

▲船橋新京成バスF-132号車。船橋バスの塗装を残す最後の1台だったが、7月中旬に引退。船橋バスは名実ともに消滅した
X79727.jpg

船橋新京成バス F-132号車
2020.7.11/船橋駅北口

▲うしろ側

かつて船橋バスというバス事業者があったのを覚えているだろうか。船橋市高根町に本社を構えていた船橋バスは、船橋グリーンハイツの団地輸送のために設立されたバス会社であった。同社が運行していた路線は、船橋駅北口と船橋グリーンハイツを結ぶ路線のみ。いかにもローカルなバス会社だが、新京成バスのエリアにあって、このような形態になったのは当時のさまざまな事情が絡んだ結果らしい。赤色の新京成バスが集う船橋駅北口に突っ込んでいく緑帯のバスが印象的だった。

船橋バスは2007年10月に船橋新京成バスに吸収され、船橋バスが運行していた路線は船橋新京成バスの船橋グリーンハイツ線になった。在籍していた車両も全て船橋新京成バスに移籍となったが、車両についてはF-131号車1)を除いて社番や塗装はそのままに運行されたため、そこには消滅したはずの船橋バスがあたかも存続しているかのような雰囲気があった。

さて、その「かつて船橋バスだった車両」も月日とともに数を減らしていった。2019年度末の時点で残っていたのは、表題のF-132号車と前述の1400号車(←F-131号車)の2台。そして、船橋バスの塗装を残していた最後の1台だったF-132号車が7月中旬をもって引退したようである。F-132号車は2006年式のいすゞエルガPJ-LV234N1で、船橋バスが最後に導入した車両のうちの1台であった。船橋バスの消滅から13年、その名残だった塗装の車両も引退を迎え、名実ともに船橋バスは記憶の中のものになった。さようなら、船橋バス。

  • 1)船橋新京成バスの標準塗装に変更の上、1400号車に改番。

関連記事

東京ベイシティ交通6301号車 日野ポンチョ研修車

東京ベイシティ交通6301号車は、研修車として使用している日野ポンチョである。浦安市を走る「おさんぽバス」。2002年4月に運行開始したこのコミュニティバスは、市民病院線(現・医療センター線)を...

東京ベイシティ交通6301号車 日野ポンチョ研修車
ちばグリーンバスCG-762号車 凄い経歴を持つレインボーHR

ちばグリーンバスCG-762号車の凄い経歴をご紹介しよう。ちばグリーンバスCG-762号車は、2003年式の日野レインボーである。2019年10月に発生した豪雨災害に対する復旧支援で関東鉄道から...

ちばグリーンバスCG-762号車 凄い経歴を持つレインボーHR
ちばグリーンバスCG-302号車 奇跡の復活を遂げたV8エルガ

ちばグリーンバスCG-302号車、奇跡の復活劇。ちばグリーンバスCG-302号車は、2003年式のいすゞエルガ(KL-LV280N1)である。ちばグリーンバスオリジナルのカラーではなく京成バス...

ちばグリーンバスCG-302号車 奇跡の復活を遂げたV8エルガ
松戸新京成バス3307号車 創立15周年記念特別塗装車両

新京成バスの分社化から15年。松戸新京成バスでは、昨年12月よりこれを記念した特別塗装の車両を走らせている。2018年10月1日に創立15周年を迎えた松戸新京成バスでは、同年12月よりこれを...

松戸新京成バス3307号車 創立15周年記念特別塗装車両
京成バスE504号車 カモメカラーの日野ポンチョ

カモメカラーの京成バスが東京都内を走る。​​京成バスE504号車は、江戸川営業所に所属する日野ポンチョ(SDG-HX9JLBE、2012年式)である。同営業所が担当する臨海病院線「りんかい...

京成バスE504号車 カモメカラーの日野ポンチョ

最新記事

京成線の終電繰り上げと始発繰り下げ 新ダイヤを予想する

新型コロナウイルス感染症の流行による深夜の鉄道利用の減少と、夜間の保守作業の時間確保を目的に、JR東日本を始めとした首都圏の各鉄道事業者では終電の繰り上げがひとつのトレンドになっている。このほど...

京成線の終電繰り上げと始発繰り下げ 新ダイヤを予想する
京成AE形「成田スカイアクセス線開業10周年」ヘッドマーク

祝・成田スカイアクセス線開業10周年。7月に開業10周年を迎えた成田スカイアクセス線。京成電鉄ではこれを記念したさまざまな施策が実施されているところであるが、この一環としてAE形がヘッドマークを...

京成AE形「成田スカイアクセス線開業10周年」ヘッドマーク
京成電鉄「2020年度 鉄道事業設備投資計画」を読む

11月10日、京成電鉄より2020年度の鉄道事業設備投資計画が発表された。これを読んで、同社の今後の動きを探ってみよう。例年は5月中旬頃に発表されている京成の鉄道事業設備投資計画だが、今年度は...

京成電鉄「2020年度 鉄道事業設備投資計画」を読む
四直珍列車研究 111 - 平日 1111T

ある列車で起こったミラクルな話。平日1111Tレはかつて運転されていた羽田空港国内線ターミナル発印旛日本医大行である。日中時間帯に設定されている羽田空港〜北総線系統の一列車にすぎず、見た目的には...

四直珍列車研究 111 - 平日 1111T
山万ユーカリが丘線 路線バス事業の概要

山万ユーカリが丘線、路線バスの運行が始まる。不動産業を営む山万は、自社で開発したニュータウンの中に住民の利便のため鉄道を敷設してしまうという稀有な事業者であることが広く知られている。京成線の...

山万ユーカリが丘線 路線バス事業の概要

京成バスタグはありません