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エトセトラ

2020.09.11

京急新1000形1065編成が都営車になる???

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京急新1000形 1065編成
2020.8.30/青砥〜京成高砂

▲3月上旬から東京オリンピック・パラリンピックの広告ラッピング電車として走っていた1065編成

9月が始まって早10日、季節はまもなく夏から秋に移り変わろうとしている。今年の夏ほどイレギュラーな夏はなかった。例年通りのうだるような暑さとは対照的に、一言で言えば虚無。新型コロナウイルス感染症の世界的流行のおかげで、中止や縮小になったイベントが多かった。頼みの綱だったGo To Travel キャンペーンもいまいち不発で、夏という季節を満喫できずに終わってしまった人も多いのではないかと思う。

その最たるものが東京オリンピック・パラリンピックの開催延期であろう。本来であれば7月22日からオリンピックが、8月25日からパラリンピックがそれぞれ開催され、日本中が熱気に包まれるはずだった。今ごろはその余韻に浸っていたことだろう。大会開催に伴う興味深い臨時列車も走っていたかもしれない。同大会は2021年にも同日程で行われる予定とされているが、開催できるかどうかは新型コロナウイスル感染症の状況次第であり、予断を許さない。

前置きが長くなってしまったが、四直における東京オリンピック・パラリンピックを象徴する存在として、新1000形1065編成が3月上旬より同大会の広告ラッピング電車として走っていた。ラッピングは、公式マスコットであるミライトワとソメイティを車体に散りばめたデザイン。前述のように同大会は3月下旬にも開催延期が決定され、広告ラッピング電車はどうなるかと思ったが、中止になったわけではないのでそのまま継続とされた。ラッピングが終了したのは9月6日。この日は本来パラリンピックの閉会式が行われる予定だった日なので、広告ラッピングだけは当初予定していた通りに実施されたものとみられる。

さて、この広告ラッピング電車、ひとつだけ面白いところがあった。ドアの周囲に目をやると、と、東京都・・・?? もしかして、1065編成が東京都に転属?!?!

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京急新1000形 デハ1072の側面
2020.8.8/**

▲1065編成の側面に燦然と輝く緑色のイチョウマーク。都営車になっちゃった??

もちろんそんなわけはなく、ただ単に広告主が東京都で、それを表示したというだけである。ただ、やはり四直における東京都と言えば泣く子も黙る交通局。緑色のイチョウマークがあるだけで、その車両があたかも都営車のように見えてしまうのだから面白いものだ。来年、同大会の開催があるならぜひとももう一度ラッピングをやってほしい。

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