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エトセトラ

2020.10.24

さようなら、武蔵野線の205系。

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JR東日本205系 千ケヨM20編成
2008.3.6/舞 浜

▲京葉線に快速として直通していた頃の武蔵野線205系。今では考えられないことだが、2010年3月まで武蔵野線の京葉線直通列車は毎時2本しかなかった

10月19日、武蔵野線の205系として最後の1本となっていたケヨM20編成が運用を離脱。武蔵野線を走る205系は終了した。武蔵野線の205系と言えば、当時の豊田電車区に新製配置されたいわゆるメルヘン顔と称される編成を除けば、103系を駆逐するために他所から転属してきた武蔵野線近代化(?)の立役者。武蔵野線の103系が引退してから15年、その103系を置き換えた205系もいなくなってしまうというのだから、時の流れを感じずにはいられない。

武蔵野線の205系は、首都圏や関西を中心に走っていた205系の中でもきわめてユニークな存在であった。その特徴は何と言っても足回りである。車両転配の関係から4M4Tに組成された8両編成のモハユニットは、直通する京葉線内の急勾配に対応するためオリジナルの界磁添加励磁制御からVVVFインバーター制御に改造(5000番台化)され、異彩を放った。国鉄型車両らしいガタピシ感がする一方で、軽やかなVVVFのサウンドとともに加速していくそのさまはなんとも不思議な感覚を抱いたものである。それそのものが武蔵野線のアイデンティティだったのだ。

ただ、個人的に気に入らなかったのは5000番台のVVVFインバーターが東洋電機製だったことだ。なんでかって、京成3000形と同じ東洋電機製だから。両者のVVVFインバーターはメーカーが同じどころか同一品であったらしい。んなもんで、武蔵野線の205系の加減速音は京成3000形のほぼそれ。聞き慣れた音のする5000番台に乗ってもあまり楽しくなかった。どうせなら、千葉県にあまり縁のない日立か東芝のものを積んでくれればよかったのに(ぉ

205系がいなくなったことで、武蔵野線を走る車両は209系あるいはE231系になった。205系を置き換えたのがやはり他所からの転属車というのが武蔵野線らしいと思うわけだが、年に数回、西船橋のデルタ線周辺しか武蔵野線を利用しない私にとって武蔵野線に209系・E231系が走っているのはまだまだ違和感。なんだかまだ武蔵野線に205系がいるような感じがする。

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JR東日本205系 千ケヨM4編成
2009.3.9/吉川〜新三郷

▲武蔵野線を行き交う205系(裏被りされただけとも言う)。写真は今の吉川美南駅があるあたり

なお、19日に運用を終了したケヨM20編成は21日にも千葉貨物ターミナルへ配給、その後千葉港まで陸送され、現在はインドネシア行の貨物船に積載されるのを待っている状態であるとのこと。今週の頭まで営業運転をしていたとは思えないほどのスピード感である。まもなくジャカルタに向けて輸送されることと思うが、新天地でも事故なく走ってほしいと願う。

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