2020.11.11
ある列車で起こったミラクルな話。

都営5300形 5315編成
2020.9.19/ユーカリが丘〜京成臼井
- [平日]1111T 快特印旛日本医大行
- 始発:羽田空港国内線ターミナル11:11 → 終着:印旛日本医大12:41
- ダイヤ:2012.10.21改正
- 備考:品川から普通
平日1111Tレはかつて運転されていた羽田空港国内線ターミナル1)発印旛日本医大行である。日中時間帯に設定されている羽田空港〜北総線系統の一列車にすぎず、見た目的には特に珍しいものではなかったが(ぉぃ)、この列車ならではの面白い特徴があった。始発となる羽田空港国内線ターミナル駅の発車時刻が11時11分だったのだ。列車番号がゾロ目なら発車時刻もゾロ目。ミラクル!
都営浅草線を中心とするいわゆる四直では、列車の始発駅の発車時刻と運行番号を組み合わせたものを列車番号としていることは周知の事実である。こういった列車番号の付け方をしている以上、列車番号の上2桁と始発駅の発車時刻の「時」を表す数字は必然的に一致することになるが、下2桁と「分」を合わせようとすると一気に難しくなる。真っさらな方眼用紙に好きなようにスジを引いていいよと言われりゃ簡単にできるだろうが、現実はそうもいかない。直通している社局との兼ね合いもあるし、ましてや11時台となれば日中のパターンダイヤに突入している時間帯。よほどピタっとハマらないと1111Tレが始発駅を11時11分に発車するというミラクルは起きないわけである。

1111Tレ 時刻表
余談ながら、2014年11月のダイヤでは、表題の1111Tレに加えて、青砥を22時22分に発車する2222Nレ(青砥始発普通押上行)も走っていた。ダイヤや列車の本質ではないものの、時刻表の中からこういった事象を探すのも一興かと思われる。
- 1)現・羽田空港第1・第2ターミナル駅。
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