2021.01.31
5年目に突入した臨時シティライナー「成田山開運号」。

京成AE形 AE7編成
2021.1.1/京成臼井〜京成佐倉
京成電鉄では、成田山への多客対応として1月の土休日ダイヤ実施日に臨時シティライナー「成田山開運号」を運転した。2017年に運転が始まった「成田山開運号」はいよいよ今年で5年目。運転内容は昨年の列車とほぼほぼ同じであるが、細かいところで変化が生じているのでそのあたりのことを中心に見ていこう。
大晦日の終夜運転を取り止め
京成線では大晦日から元日にかけて終夜運転を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による社会情勢や国土交通省からの要請を受け、終夜運転を中止とした。これにより、大晦日のシティライナー225号(京成上野22時40分発京成成田行)と元日のシティライナー226号(京成成田3時ちょうど発京成上野行)も運転が取り止められた。
上りシティライナー京成上野行:客扱いを京成成田駅5番線に変更
シティライナー92号京成上野行について、京成成田における客扱いを5番線に変更した。4番線で客扱いを実施していた昨年の運転では発車標が使えなくなるなどの不都合が生じていたが、これが解消された。
車両運用を変更:ヘッドマークを付けっぱなしに
今年のシティライナーの運転において昨年までと大きく変わったのが車両運用である。文末に記した編成の使用実績のとおり、全ての運転日でAE7編成が充当した。昨年までは週末ごとにシティライナーとして使用する車両にヘッドマークをいちいち貼ったり剥がしていたりしたが、今年はAE7編成にヘッドマークを付けっぱなしにしていた。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響によりスカイライナーは一部の列車が運休になっている。AE形の運用に多少の余裕が生まれている中で、経費節減を兼ねてこのような変更を行ったものとみられる。
ヘッドマークを付けっぱなしにしたことから、1月中AE7編成をシティライナーのみで使用することを目論んでいたものと思われる。ところが、実際には「成田山開運号」ヘッドマーク付のスカイライナーが走ってしまった。これについては別途記事を作成しているので、そちらを参照してほしい。→こちら
それぞれの運転日における使用編成
- 12/31、1/1(終夜臨):中止
- 1/1〜3:AE7編成
- 1/9〜11:AE7編成
- 1/16、17:AE7編成
- 1/23、24:AE7編成
- 1/30、31:AE7編成
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