2021.04.14
まだまだ頑張る京成3500形更新車。
京成では現在3100形の導入と、3600形と3400形の廃車が進められていることは車両の動きでもお伝えしているとおりである。そんな3600形や3400形を尻目に、元気いっぱい走り回っているのが3500形更新車。3500形は2016年度までに未更新車が、2018年度には4両編成の運用削減のため3532編成が廃車になったものの、52両が直流モーターの音を轟かせながら走っている。
しかも、中途半端に終わった更新工事の都合で残っているのは3556までのより若い番号の車両。1972年度製造の3501〜3516は何もなければ来年度にも車齢50年を迎えることとなるが、特に昨年11月にめでたく全検出場したトップナンバー・3504編成の車齢50年達成はほぼ確実な情勢か。特急や直通運用で走るといった派手さはないが、4両編成ではいまだ主力になっているなど、京成の車両運用上なくてはならない存在になっている。
とは言え、3500形更新車もいつまでも安泰というわけにはいかないだろう。少なくとも3600形と3400形の置き換えが一段落すれば、次は3500形の番となることは想像に難くない。3100形の導入ペースからして、2〜3年後には淘汰が始まっているものと予想される。
3500形の置き換えを難しくしているものとして、4両編成という存在がある。現在、3500形は芝山鉄道所属の3540編成を含めて6両編成6本、4両編成4本という体制で運用に入っているが、このうち6両編成の置き換えは比較的容易であると考えられる。6両編成の3100形を導入して直接置き換えてもよいし、あるいは8両編成の3700形や3000形を6両編成に短縮して置き換えてもよいからだ。
しかし、4両編成はそういうわけにはいかない。3700形以降、3000形、3100形に至るまで、京成が1990年代から導入してきた車両の機器構成では6両編成と8両編成を組むことはできるものの、4両編成にはできないためである。したがって、3500形の4両編成を置換えるためには、4両編成に特化した車両を新たに用意する必要がある。
それがはたして新型車両になるのか、3100形の亜種をつくるのか、はたまた既存車両の改造車になるのかはわからないが、京成の車両の今後を考える上で避けて通れない道であることは間違いないはず。個人的にはこれを4両編成どうするの問題と勝手に呼んでいるが、いよいよこの問題と真剣に向き合わなければならない時が来ている。
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