2021.09.05
京成バス新都心営業所のオリパラ対応。その2。(その1はこちら)
千葉市の幕張新都心エリアを中心に運行している京成バス新都心営業所では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、オリパラ)の開催に伴って、6月上旬より一部の路線において運行の内容を変更している。6月下旬の記事にて新都心・幕張線[幕01]と袖ヶ浦団地線[津46]の行先変更をご紹介したが、その後7月より更なる変更が生じているところなので、改めてレポートする。
イオンモール幕張新都心線[イオン31][イオン36][イオン63][イオン65]ほか
イオンモール幕張新都心線では、海浜幕張駅を発着する[イオン63]と[イオン65]がオリパラ開催に伴う交通規制によりメッセ大通りが通行禁止となったため、7月1日よりセンターストリートへ経路変更となっている。さらに、京葉線幕張新都心拡大地区新駅1)工事に伴い、イオンモール幕張新都心ファミリーモール前のバスターミナルがE街区に移転。前記2系統に加えて幕張本郷駅発着の[イオン31]、[イオン36]なども影響を受けることとなった。
これらはダイヤ改正を伴っていることから、後述の2路線とは異なり迂回運行ではなく正式な経路変更をしているものと思われる。
面白いのはイオンモール幕張新都心ファミリーモール前発の[イオン31]と[イオン63]で、土休日の一部時間帯に限って近隣商業施設2)の駐車場入場待ち渋滞回避のための迂回運行便が設定されている。イオンモール幕張新都心ファミリーモール前を出たバスは通常において最初の交差点で左折するところ、迂回運行では県道15号まで直進。図中の破線で示したような経路で大きくぐるっと回って次の停留所であるイオンモール幕張新都心グランドモール前に至る。
直線距離でわずか600mのところを12分もかけて走るので、ファミリーモール前バス停にはグランドモール前も合わせて利用してほしい旨の案内が掲示されている。
ポケットバス[海61][海62]
ポケットバスの[海61]と[海62]もやはりメッセ大通りが通行禁止となっていることから、7月1日より迂回運行を実施している。メッセ大通りのひとつ海側の海浜大通りへ迂回し、幕張メッセ中央は経由しない。
コロンブスシティ線[幕22]
コロンブスシティ線[幕22]は、オリパラ開催期間中の7月19日〜8月8日と8月24日〜9月6日の間、迂回運行を実施した。通常の運行経路的に影響がなさそうな同線だが、免許センター交差点がオリパラ開催に伴う交通規制により左折禁止となり、センターストリートに出られなくなったための措置。海浜幕張駅行のみ影響を受ける格好になっている。
バスは免許センター交差点を直進。メッセ大橋交差点から海浜大通り〜国際大通りへと大きく迂回して海浜幕張駅へ。富士通とNTT、テクノガーデンの3バス停は通過扱いとした。
- 1)京葉線新習志野〜海浜幕張間に設置される新駅。2023年春開業予定。
- 2)コストコホールセール幕張倉庫店。
- 京成バス
- 変則運行
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