KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2021.09.29

都営5500形、全27編成の投入が完了。

D35259.jpg

都営5500形 5504編成
2020.10.2/平和島

▲2017年度より導入が続いてきた都営5500形。デビューから3年が経ち、すっかりと日常に溶け込んでいる
D38065.jpg

都営5500形 5527編成
2021.9.24/東日本橋

▲営業運転に向けて試運転を実施する5500形のラストナンバー5527編成。同編成は29日より運行開始し、これをもって5500形の投入が完了した

東京都交通局では2017年度より新型車両5500形を導入しているところであるが、このほどそのラストナンバーとなる5527編成がお目見えしている。同編成は9月16日に製造元の総合車両製作所横浜事業所(J-TREC、金沢八景)を出場して馬込車両検修場まで回送。24日に西馬込〜浅草橋にて試運転を実施し、29日より営業運転を開始した。

これにより、都営5500形は予定されていた全27編成の投入が完了。約4年間にわたり実施されてきた5500形の導入はひとまず完結することとなった。5500形全27編成の導入経過は別記事にてまとめてあるので、そちらを参照してほしい

さて、5500形の投入が完了したということで、都営浅草線は今後どういうふうに変わっていくだろうか。今のところ気になるのは以下の2点である。

5300形の去就はいかに

やはりまず気になるのは5300形の去就についてであろう。5500形の導入とともに数を減らしている5300形の残りはついに1編成、5320編成のみとなっている。5500形は5300形と同数の27編成が投入されたわけだから、数の上では5300形はいつでも運用離脱できる状態だ。

ただし、東京都交通局は5500形を導入している最中、通常より予備車が1本多い28編成体制で運用してきた。5500形は27本しかいないので、このまま28編成での運用が続けば5300形は生き残ることができる。

しかしそんな都合のよい話があるのか・・・と言うと、なくはないのである。現在、四直各線では列車無線のデジタル化が進められており、京急線と京成線、北総線では既にデジタル列車無線の使用を開始している。都営浅草線は依然としてIR無線を使用しているが、同線においてもいずれ前記3社に追従することとなる。

5500形においては2020年度導入分の5516編成からデジタル列車無線の準備工事済、それ以前の編成は全くの未対応となっており、デジタル無線対応のための工事が必要な状態。この工事のために予備車が余分に必要になるとすれば、5300形の引退はもう少し先のことになる可能性がある。

5500形の運用に変化はあるか

ふたつめは、5500形の投入が完了したことで、都営車の運用に変化が生じるかどうかである。具体的には、都営車のアクセス特急が設定されるかどうか。5300形は120km/hで走れないばかりにアクセス特急から外されていたが、5500形では120km/h運転対応はもちろんのことアクセス特急の行先表示や自動放送も搭載済み。登場時よりアクセス特急としての運用を想定した車両となっている。

既報のとおり、5500形は6月20日の終電後に成田スカイアクセス線内でアクセス特急用と思しき試運転を実施している。準備は万端なはずなので、今後のダイヤ改正に期待したいところ。

関連記事

都営5500形 アクセス特急の運行開始

都営5500形のアクセス特急が運行開始。都営浅草線を始めとした四直各線では、2月26日にダイヤ改正を実施した。このダイヤ改正において都営車のアクセス特急が新規に設定され、5500形が京成成田...

都営5500形 アクセス特急の運行開始
都営5500形 試運転で成田スカイアクセス線に入線

都営5500形が成田スカイアクセス線を走る。6月20日、都営5500形が終電後に宗吾参道○→成田空港→京成高砂→成田空港→京成高砂→成田空港→宗吾参道△(99T運行、京成高砂〜成田空港はいずれも...

都営5500形 試運転で成田スカイアクセス線に入線
都営5500形 行先表示に小変化

都営5500形、行先表示に小変化。2月上旬より、都営5500形の行先表示が改修されている。今回の行先表示の改修で最も大きな変化は、京成線で「京成」を冠する駅名についてその冠称を含めた正式名称を...

都営5500形 行先表示に小変化
都営浅草線 5500形導入と5300形の置き換え状況

増える5500形、減る5300形。東京都交通局では2017年度より浅草線に5500形を導入している。東京都交通局では2017年度より浅草線に5500形を導入している。5500形は2018年6月の...

都営浅草線 5500形導入と5300形の置き換え状況
都営5500形 直通運用へ

6月末に営業運転を開始した都営浅草線の新型車両、5500形。長らく都営浅草線内のみの運用となっていたが、9月3日より京成線や京急線、北総線への直通運転が始まった。直通運転初日となった9月3日は...

都営5500形 直通運用へ

最新記事

北総鉄道 運賃改定(通学定期を中心とした大幅値下げ)を実施

北総線、悲願の運賃値下げを実施。10月1日、北総鉄道は北総線の運賃改訂を実施した。従来の運賃に対して全体として15.4%の値下げを行う内容となっている。今回の運賃値下げが実現した背景には、長年の...

北総鉄道 運賃改定(通学定期を中心とした大幅値下げ)を実施
京成本線実籾〜八千代台 線形改良工事に伴う下り線切り替え

京成本線、実籾〜八千代台での線形改良工事に動き。京成本線実籾〜八千代台間で進められている線形改良工事。9月16日の終電後から翌17日未明にかけて下り線の切り替え工事が実施され、始発列車より新下り...

京成本線実籾〜八千代台 線形改良工事に伴う下り線切り替え
京成3500形のワンマン運転対応改造

京成線、ワンマン運転を実施へ。京成電鉄で最古参となっている3500形。まもなく車齢が50年になる車両が出てこようとする中で昨年10月からデジタルSR無線への対応が進められているところだが、ここに...

京成3500形のワンマン運転対応改造
最近、都営車がやたらと京成本線を走っている件

都営車の京成本線乗入れ、増えすぎィ!最近、京成本線で都営車をやたらと見かけるようになったと感じることはないだろうか。そうだとしたら、あなたのその感覚は正しい。なぜならば、現行となる2022年2月...

最近、都営車がやたらと京成本線を走っている件
北総7500形 「北総線沿線活性化トレイン」運転

沿線自治体の魅力を乗せて。北総鉄道では、8月末より7500形7503編成を使用した「北総線沿線活性化トレイン」を運転を開始した。この「北総線沿線活性化トレイン」は、北総と沿線自治体(市川市...

北総7500形 「北総線沿線活性化トレイン」運転

東京都交通局試運転