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2021.11.13

京成3500形に廃車が発生。

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京成3500形 3520編成
2021.11.1/ユーカリが丘〜京成臼井

▲3100形3155編成の導入に伴い運用を離脱した3500形3520編成。3520〜17+50-49という6両編成で、8月に実施された一斉の編成組み換えの後も唯一「4+2」で走っていた編成であった

3100形3155編成の導入に伴い、車両に動きが生じている。3500形3520編成が11日の(B21→)05運行をもって営業運転を離脱。いっしょに編成を組んでいた3550号車と3549号車ともども6両が廃車となった模様である。3500形に廃車が発生するのは、2018年10月に除籍された3532編成以来3年ぶりのことになる。

3500形は8月に大規模な編成組み換えを行い、6両編成については2+2+2のような格好の組成に組み換えられた。その際、表題の3520編成だけは意味深に4+2の組成のままとなっていたが、これは結局のところ廃車を予定していたためだったようだ。一方の2+2+2の6両編成はデジタルSR無線対応工事が始まっている模様で、組成の違いによって命運が分かれている。

今回の3520編成の廃車については、昨年6月に青砥駅構内で発生した脱線事故が大きく影響しているものと考えられる。この事故では北総7800形7818編成が当該となり、事故以降長期の運用離脱を余儀なくされていたが、既報のとおり京成に返却の上で6両編成化という処遇で決着。同編成は既に宗吾車両基地に回送されており、近日中にも京成の6両編成として復帰することが見込まれる。これにより6両編成が1本余剰となることから、廃車の対象として6両編成が選ばれたものと推察される。

脱線事故を意図的に起こすなんてことはあり得ないので、7818編成の返却と3520編成の廃車は京成にとって予定外のことだったはず。逆に言えば、事故が発生せずに7818編成が今も7818編成として走っていれば、3520編成はこのタイミングでは廃車にならなかった可能性が高い。ある意味で、脱線事故のいちばんの被害者(被害車?)は3520編成なのかもしれない・・・。

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