2023.02.09
毎年恒例、臨時シティライナー「成田山開運号」。

京成AE形 AE6編成
2023.1.8/京成臼井〜京成佐倉
京成電鉄では、成田山新勝寺への多客対応として臨時シティライナー「成田山開運号」を大晦日終夜運転実施ダイヤおよび1月の土休日ダイヤ実施日において運転した。2017年より運転開始した「成田山開運号」は今年で7年目。もはやお馴染みとなっている歌舞伎フェイスのAE形が、今年も京成本線を駆け抜けた。
上り列車の運転時刻を変更
さて、今年の運転について昨年からの変更点を中心にまとめておこう。今年は特に午後に運転される上り列車(京成上野行)の時刻が大幅に変更となっている。京成成田の発車時刻が約80分ほど繰り上がり、京成成田13時51分発→京成上野14時59分着というダイヤで走った。
この上り列車については京成成田折返しの一般列車とのバッティングが解消されたため、3年ぶりに中線発着に復帰。2020年の運転から見られた4番線・5番線から上り方向へ逆出発というイレギュラーな取扱い1)は終了した。
列車番号を変更
スカイライナーの新鎌ヶ谷停車の記事でも記したとおり、2022年11月ダイヤ改正でライナー系列車の列車番号の割り当て方が変わったため、シティライナーにおいても列車番号が変更となっている。定期列車がAE70番台まで使用するようになったことから、シティライナーの運行番号をこれまでのAE51からAE81に変更。下り列車は9AE81レ、上り列車は13AE80レとしてそれぞれ運転された。
同様にして、大晦日終夜運転ダイヤの列車もAE57運行→AE87運行となっている。
終夜運転を含めた全ての列車で同一編成を使用
シティライナーの使用編成について、今年は大晦日終夜運転ダイヤの225号と226号を含めた全ての列車でAE6編成が使用されたことが特筆される。臨時シティライナーは歌舞伎のヘッドマークを掲出することから、そのままではスカイライナーの運用に入ることができない2)。このため、臨時シティライナーが運転される1月中は特定の1編成に歌舞伎のヘッドマークを貼り付けたままにして、シティライナー専用の編成として動かしている。
昨年まで終夜運転の列車のみ、車両運用の都合でこの特定の編成とは別の編成が充当されていたが、今年は車両の回し方を変えて終夜運転の列車も同一編成での運転とした。ヘッドマーク貼り付けの手間や費用の削減が図られている。
- 1)京成成田4・5番線から上り方への出発は回送列車では見られるが、営業列車では行われていない。
- 2)2021年に限りAE形の一時的な車両不足により、歌舞伎のヘッドマークを付けたAE7編成がそのままの姿で早朝と深夜にこっそりとスカイライナーとして走った。
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