2023.04.21
2022年11月ダイヤ改正で登場した珍快速。

京成3000形 3033編成
2023.2.24/京成曳舟
- [平日]1069K 快速青 砥行
- 始発:西馬込1004 → 終着:青 砥1048
- ダイヤ:2022.11.26改正
- 備考:
平日1069Kレは西馬込始発の快速青砥行である。2022年11月ダイヤ改正で設定された列車で、平日に1本のみ見られる珍列車となっている。快速は2002年10月ダイヤ改正で登場してからめでたく20周年を迎えたが、青砥行が設定されるのは初めてのこと。
この列車で着目したいのは、登場の仕方だ。もともとは羽田空港始発の快速特急青砥行(京急線内快特、都営浅草線内エアポート快特)として走っていたが、2022年2月ダイヤ改正で西馬込始発に変更。さらに、同年11月ダイヤ改正で運転区間そのままに種別のみを変更し、快速青砥行として走るようになった。要するに快速特急青砥行が快速青砥行に変わったわけだが、西馬込〜青砥の運転区間であれば快速特急も快速も実質的には同じはず。それでも快速に変更した理由とは・・・? 快速特急のままでは何か都合の悪いことでもあったのだろうか。
これについては、京急線内の日中時間帯の運行パターン変更の影響を少なからず受けているものと思われる。同ダイヤ改正では、日中時間帯の三崎口・京急久里浜からの都営浅草線直通列車を快特(SH快特)から特急(H特急)に変更。合わせて京成線内で快速特急となる列車は特急に変更されることとなったのは周知のとおりである。
ダイヤ改正以前の1069Kレ快速特急青砥行は、西馬込始発であろうとも押上断面で見れば品川方からやってくる青砥・京成高砂発着の快速特急に紛れる格好となっていたのである。ところが、11月ダイヤ改正で京急からの直通列車は特急になってしまった。そうすると、この列車だけ快速特急のままではなんだか浮いてしまう??
そんなようなことで種別だけ変更されたのではと推測してみるわけだが、真相はダイヤ作成者のみ知る。いずれにせよ、青砥・京成高砂発着の押上線優等列車の種別の付け方には、見た目以上のややこしさ(面倒臭さ?)がありそうだ。
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