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エトセトラ

2023.05.25

2022年度の京成線の駅別乗降人員ランキング!

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京成線 京成大久保駅
2023.5.21/**

▲2020年度から2022年度にかけて駅舎の建て替えが実施され、新しくなった京成大久保駅。そんな同駅が2022年度に達成した快挙とは・・・?

京成線の全69駅において、どの駅の利用が多いのか少ないのか。京成電鉄が毎年公表しているデータを基に、2022年度の駅別乗降人員をランキング形式で見てみよう。合わせて、各駅について前年度からの順位の変動や乗降人員の増減もご紹介する。

全体の傾向

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で利用者数が大きく落ち込んだ2020年度から2年。ゆるやかな回復で終わった2021年度に対し、2022年度はそれ以上の大きな回復を見せている。京成全線における1日平均の乗降人員の合計は1,376,386人で、前年度比155,237人、12.7%の増。定期・定期外の別では、定期利用は791,382人で前年度比8.2%増、定期外利用は585,004人で同19.5%増である。2022年度は2021年度に微妙だった定期利用にも回復が見られているのが特徴で、電車の混雑度合いが以前より明らかに増しているという実感をお持ちの方も多いものと思われる。

10月には海外からの個人旅行の受け入れや入国ビザ免除の再開など、政府が実施していた水際対策が緩和。成田空港輸送を事業の柱のひとつとする京成にとってはたいへん明るい話題となっている。コロナ禍で途絶えていたインバウンド(訪日外国人旅行者)の流入も再開することとなり、これらの利用が多い駅ではランキングに大きな変動が見られる。

それでは、ランキングを見てみよう。( )内の数字は1日平均の駅別乗降人員、[ ]内は前年度の順位と前年度からの増減を表す。*京成高砂、京成津田沼、東成田、押上は他社局線直通の連絡人員を含む。#東松戸、新鎌ヶ谷、千葉ニュータウン中央、印旛日本医大はアクセス特急の利用人員のみをカウント。

1位〜3位

1位:押 上(188,833人)[前1→ / +24,568人]
2位:京成高砂(90,137人)[前2→ / +10,532人]
3位:日暮里(83,830人)[前4↑ / +12,552人]

不動の押上と京成高砂に続いて、日暮里が3位にランクイン。日暮里はコロナ禍の影響を大きく受けて2020年度より京成船橋にその地位を明け渡していたが、3年ぶりにトップ3に返り咲いた。いずれの駅も前年度より10,000人以上増加している。これらの数字の伸びは2021年度以上のものであり、活発な人流が戻ってきたことを如実に表すものである。特に、押上はこのペースで行けば今年度にも200,000人の大台に戻すだろうか。

4位〜10位

4位:京成船橋(82,828人)[前3↓ / +9,078人]
5位:京成津田沼(54,899人)[前5→ / +4,145人]
6位:勝田台(45,600人)[前6→ / +3,539人]
7位:青 砥(43,907人)[前7→ / +4,372人]
8位:八千代台(41,077人)[前8→ / +3,083人]
9位:京成上野(38,573人)[前9→ / +6,458人]
10位:京成大久保(32,694人)[前12↑ / +3,587人]

前述のとおり、京成船橋が4位に転落。京成船橋も数を増やしていないわけではないが、日暮里の急激な回復でコロナ禍前の所定の位置に戻ってきた格好である。そして、10位にはなんと京成大久保が登場。今回の10位は前年度10位だった京成立石と僅差で11位となっていた京成八幡の戦いになるかと思いきや、京成大久保がこれら2駅を華麗に抜き去った。同駅が乗降人員でトップ10に入ることは長らくなかったはずで、快挙と言ってよいできごとだ。

11位〜20位

11位:京成八幡(32,061人)[前11→ / +2,817人]
12位:京成立石(32,060人)[前10↓ / +2,344人]
13位:京成成田(31,140人)[前13→ / +3,740人]
14位:お花茶屋(29,420人)[前14→ / +2,139人]
15位:京成千葉(27,978人)[前15→ / +3,136人]
16位:京成関屋(22,495人)[前16→ / +1,701人]
17位:実 籾(22,158人)[前18↑ / +2,354人]
18位:京成金町(22,029人)[前17↓ / +1,826人]
19位:堀切菖蒲園(20,121人)[前19→ / +1,972人]
20位:空港第2ビル(18,503人)[前32↑ / +7,211人]

京成大久保に抜かれた京成八幡と京成立石の戦いはどうだったかと言うと、京成八幡に軍配。わずか1人の差で京成八幡が競り勝った。目立つのは空港第2ビルの回復っぷり。前述のとおり海外との往来の本格的な再開により順位も一気に12上げ、トップ20に戻ってきた。前年度から約7,000人の増もこの中では群を抜いている。インバウンドは今年度も既に盛況で、ここからさらにどれだけ数字を伸ばすか楽しみである。

21位〜40位

21位:千葉中央(18,297人)[前22↑ / +1,687人]
22位:船橋競馬場(18,093人)[前20↓ / +971人]
23位:ユーカリが丘(18,065人)[前21↓ / +1,439人]
24位:町 屋(18,008人)[前23↓ / +1,523人]
25位:成田空港(17,769人)[前36↑ / +7,978人]
26位:京成曳舟(17,274人)[前24↓ / +1,626人]
27位:京成小岩(16,763人)[前25↓ / +1,366人]
28位:四ツ木(16,198人)[前27↓ / +1,656人]
29位:京成臼井(15,801人)[前26↓ / +1,125人]
30位:京成佐倉(15,436人)[前28↓ / +1,210人]
31位:京成幕張本郷(15,194人)[前29↓ / +1,199人]
32位:千住大橋(14,744人)[前30↓ / +1,128人]
33位:志 津(13,102人)[前31↓ / +966人]
34位:公津の杜(12,240人)[前33↓ / +1,143人]
35位:八 広(12,118人)[前34↓ / +1,162人]
36位:京成大和田(11,123人)[前35↓ / +903人]
37位:国府台(11,075人)[前37→ / +1,525人]
38位:京成西船(10,006人)[前38→ / +700人]
39位:谷 津(9,727人)[前39→ / +759人]
40位:柴 又(7,843人)[前41↑ / +958人]

千葉中央が好調である。10年前、2012年度の時点で30位だった同駅は、ここ数年でじわじわと順位を上げてついに21位まで躍り出た。この勢いでトップ20入りを目指してほしいが、トップ20に入るためには少なくとも20,000人が必要となりそうで、どうだろうか。成田空港も空港第2ビルと同様に急激な回復を見せて順位を大きく上げている。同駅の前年度比81.5%増という数字はぶっちぎりのトップで、めでたく頑張ったで賞(下記参照)を受賞した。なお、36位の京成大和田まで軒並み順位を落としているように見えるのは、空港2駅のせい。

柴又が40位に復帰している。長らく40位をキープしていた同駅は前年度に京成幕張に抜かれて41位に転落していたが、わずか1年で抜き返して定位置に戻った。

41位〜69位

41位:京成幕張(7,545人)[前40↓ / +536人]
42位:みどり台(7,391人)[前42→ / +871人]
43位:京成稲毛(6,846人)[前43→ / +417人]
44位:市川真間(6,561人)[前44→ / +321人]
45位:東中山(6,318人)[前45→ / +800人]
46位:京成酒々井(5,598人)[前51↑ / +765人]
47位:江戸川(5,548人)[前46↓ / +405人]
48位:ちはら台(5,530人)[前48→ / +605人]
49位:鬼 越(5,380人)[前47↓ / +399人]
50位:海 神(5,354人)[前49↓ / +443人]
51位:新三河島(5,312人)[前50↓ / +444人]
52位:学園前(5,147人)[前52→ / +589人]
53位:おゆみ野(5,030人)[前53→ / +488人]
54位:大神宮下(4,972人)[前54→ / +436人]
55位:千葉寺(4,736人)[前55→ / +449人]
56位:千葉NT中央(4,591人)[前57↑ / +504人]
57位:菅 野(4,494人)[前56↓ / +340人]
58位:新鎌ヶ谷(4,272人)[前59↑ / +809人]
59位:東松戸(4,005人)[前61↑ / +1,086人]
60位:検見川(3,880人)[前58↓ / +292人]
61位:京成中山(3,427人)[前60↓ / +259人]
62位:大森台(2,969人)[前62→ / +343人]
63位:西登戸(2,825人)[前63→ / +340人]
64位:宗吾参道(2,476人)[前64→ / +136人]
65位:新千葉(2,041人)[前65→ / +210人]
66位:東成田(1,730人)[前66→ / +168人]
67位:成田湯川(1,495人)[前67→ / +319人]
68位:印旛日本医大(1,388人)[前68→ / +275人]
69位:大佐倉(311人)[前69→ / +10人]

京成酒々井が順位を5つ上げ、躍進。なぜ京成酒々井が・・・と思われるかもしれないが、実は同駅もコロナ禍で比較的大きな影響を受けた駅のひとつ。46位だった2019年度から2020年度に51位まで順位を落としていたところ、2022年度になってようやくもとの位置に戻ったということである。

このほか目立つのは、アクセス特急停車駅の復調。東松戸と新鎌ヶ谷、千葉ニュータウン中央がそれぞれ順位を上げているほか、印旛日本医大と成田湯川も順位の変動こそないものの前年度からの増加率が大きい頑張ったで賞にランクインしている。言わずもがな空港2駅の利用増と連動したものであり、空港需要が回復していることが見て取れる。

頑張ったで賞

前年度比で増加率の大きい5駅

1位:成田空港(+81.5%)
2位:空港第2ビル(+63.9%)
3位:東松戸(+37.2%)
4位:成田湯川(+27.1%)
5位:印旛日本医大(+24.7%)

ヤバいで賞

前年度比で増加率の小さい5駅

1位:大佐倉(+3.3%)
2位:市川真間(+5.1%)
3位:船橋競馬場(+5.7%)
4位:宗吾参道(+5.8%)
5位:京成稲毛(+6.5%)

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