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エトセトラ

2024.02.19

京成3000形と3700形が三崎口に現る。

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京成3000形 3001編成
2024.2.12/屏風浦

▲特急三崎口行として京急線を下る京成3000形。2月10~12日の3日間、53H運行の代走で3000形と3700形が三浦半島を駆け巡った

2月10〜12日、京急車で運転される53H運行において、行路の一部を京成車が代走した。代走は1152H特急三崎口行より開始され、1353H特急青砥行(品川から普通)、1552H特急京急久里浜行(押上まで普通)、1652H特急三崎口行、1753H特急京成高砂行(品川から普通)まで実施。京成車が三崎口まで2往復した。

代走は京成側の都合で実施された模様で、高砂検車区に京急車(1000形ステンレス車)を入庫させて何かをしていたようである。代走車は午前中に高砂検車区に入庫した編成を再出庫させる格好とし、10日:3700形3848編成、11日:3050形3056編成、12日:3000形3001編成がそれぞれ使用された。

3日間にわたる代走で特筆されるのは、やはり京成車が三崎口に入線したということであろう。現行ダイヤでは京成車は平日ダイヤに京急久里浜まで往復する運用があるが、これは通常3100形が使用されるアクセス車の運用なので、赤と青の帯をまとったノーマルな京成車が京急線の奥まで入るのはきわめて貴重な光景である。3連休中の白昼堂々とした入線は、まるでイベント列車が運転されたかのようだった。

特に、3700形が三崎口に入線するのは約4年半ぶりのこととなっている1)。また、3000形と3700形が京成線内で特急三崎口行として走るのは初めて、普通京急久里浜行は京成車として初めての運転2)。京成車がいわば日中時間帯のH特急に初充当したことで、数々の歴史が塗り替えられている。

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京成3050形 行先表示「普通京急久里浜」(側面)
2024.2.11/**

▲3000形による普通京急久里浜行の行先表示。京成車の京急久里浜行は、現行ダイヤでは特急、過去のダイヤではアクセス特急があったが、普通列車として運転されるのは初めて

なお、同様の代走は連休前後の8、9、13、14日にも実施されており、77H運行のうち1376H〜1577Hが都営車による代走となっている。こちらは41T運行の高砂検車区一時入庫の間合いが活用され、充当した編成は8日:5525編成、9日:5524編成、13日:5505編成、14日:5524編成であった。

  • 1)2019年8月16日、8時30分ごろ青砥駅付近で発生した停電によりダイヤ乱れ。07K運行に3708編成が充当し、三崎口まで入線した。なお、6次車以降のいわゆる後期型では初めての入線となる。
  • 2)京成車の京急久里浜行は、現行ダイヤでは特急の設定がある(ただしアクセス運用)。かつてはアクセス特急もあった(同)。

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