KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

Article

記事

2007.01.28

N03449.jpg

N03467.jpg

N03483.jpg

"「特急開運号」リバイバル運転"、というわけで34年振りに運転された「開運」号、午前と午後とで回送も含めて2往復運転された。来春に引退が予定している3200形の事実上の最後の花道となった。

当初、天気はあまりよろしくないと報じられていたが、大きな崩れも無くてよかった。特に午前中は太陽も出てくれていたのは「開運」パワーだったりして(笑)

以下に今回の運転で3298編成に施された装飾などをまとめてみる。

▼「開運」ヘッドマーク
今回の運転の目玉と言ってもいいと思う、当時実際に使われていたという「開運」の行灯式ヘッドマーク。当日の運転では、普段使用されている貫通扉からヘッドマーク掲出用に準備された貫通扉へと扉ごと交換、そして「開運」運転時にこのヘッドマークが先頭に来るよう、午前は成田方、午後は上野方へと付け替えるという力の入れよう! 日中は分かりにくかったが、しっかりと電照していたことも特筆される。なお、「開運」用の貫通扉は廃車となった3280編成のものだった模様。

▼「開運」のヘッドマークを模したヘッドマーク
行灯のヘッドマークは1つしか残っていなかったため、行灯式が装着された逆エンド側(回送時先頭となる側)には、行灯式を模したヘッドマークが掲出された。

▼「指定特急」、「号車番号」の表示
運転当時は札を札受けに差し込むカタチのものだったが、今回の運転ではステッカーながらこれらもしっかりと再現され、当時の雰囲気をいっそう感じさせる要素となった。

▼運番の"表示"
今回の「開運」号の運番は、ダイヤ上では「S11」、「S13」だったようだが、実際の車両ではなんと当時と同じ「H1」「H3」を表示! 正直、ここまでするとは思わなかった(^^ゞ

▼行先表示等
種別は「臨時」を表示、行先は無表示。駅のLED発車案内装置は「団体専用」などと案内されていた。

今回の運転では、「開運」のヘッドマークを初めとして、当時の列車をできるだけ再現しようという雰囲気が伝わってきており、関係各位にはただただ拍手をしたいという気持ちである。今後もこういったすばらしいイベント列車をぜひぜひ期待したいと思う。

▲「開運」号装飾詰め合わせ(笑)

最新記事

京成電鉄 モーニングライナー・イブニングライナーの特急料金を改定

京成線、モーニングライナーとイブニングライナーを実質値上げ。11月23日、京成電鉄では京成本線で運行している座席指定制の特急列車モーニングライナーとイブニングライナーの特急料金の改定を実施した...

京成電鉄 モーニングライナー・イブニングライナーの特急料金を改定
四直珍列車研究 136 - 平日 720T

唯一、かつ初めての羽田空港行。京成線や北総線、都営浅草線では、23日にダイヤ修正が実施される。ダイヤ修正前日の記事として、今回も消えてしまう珍列車を取り上げてみよう。平日720Tレ特急羽田空港行...

四直珍列車研究 136 - 平日 720T
京成線 2024年11月23日ダイヤ修正

京成電鉄では、11月23日にダイヤ修正を行う。今回のダイヤ修正について、プレスリリースや15日発売の京成時刻表Vol.33などで明らかになっている情報を基に、その内容を見てみよう。本稿では...

京成線 2024年11月23日ダイヤ修正
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K

京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...

四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)

空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...

京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)