2008.07.22
気づいたら梅雨が明けており、また、気づいたらすっかり更新をサボっており・・・せっかく当サイトを見ていただいている方には申し訳ありませぬ。最近ちょいと忙しくて撮影に出かける機会がなかなか得られないのだが、そんなときは例によって過去ネタをば。「快速」表示の「快特」、2003年の出来事である。
今でこそ京成線内にも「快特」という種別が存在しているが、京成車の定期「快特」は都営線~羽田空港間の列車種別の一部変更を実施した2003年7月のダイヤ改正で、京急線内にて登場している。それまで、京成車の「快特」は存在せず(ただし臨時列車を除く)、「快特」幕は京成車には備わっていなかった。
ところが、京成車の「快特」が登場するにもかかわらず、他社線内限定ということでサボったのか、「快特」幕を準備しないまま改正当日を迎えてしまった。当然、「快特」の幕が無いのだから「快特」の表示を出すことができない。そこで現れたのが、上の写真の「快速」表示の「快特」である。
というわけで、「快速」表示の「快特」は誤表示ではない。これはただ単に、「快特」と「快速」が似ているから表示させてしまえということだったのだと思われる。かつて北総車の「快特」が無表示で走っていた時期があったが、無表示で走るよりマシ・・・ということなのだろうか。なお、一部で「(飛)快特」での代用も見られた。
ちなみに、かつて運転されていた「城ヶ崎マリンパーク号」・「成田山号」は京急線内が快特扱いであり、京成車充当の際は「快速」(当時の「快速」幕は千葉線の快速用)を表示していた。時は流れて、21世紀にも同じような現象が見られるとはなかなか興味深い。
もちろん、「快特」の「快速」表示は正しいものではないため、京成車にも「快特」幕が整備されることになる。この年の(確か)9月ごろから「基準」の位置に「快特」を追加し、10月からめでたく「快特」表示での運転が開始されることになった。「快速」表示の「快特」はわずか2ヶ月強の間の出来事であった。
- 京成
- タグはありません
最新記事
京成線 2024年11月23日ダイヤ修正
京成電鉄では、11月23日にダイヤ修正を行う。今回のダイヤ修正について、プレスリリースや15日発売の京成時刻表Vol.33などで明らかになっている情報を基に、その内容を見てみよう。本稿では...
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」
「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...