2008.11.30
今日取り上げる話題はやはりこれしかあるまい。・・・1964年の東海道新幹線開業当時から使用されていた元祖・新幹線こと0系が引退となった。末期は短編成化の上で山陽新幹線の「こだま」として細々と運転されていたが、44年間の運転に終止符を打った1)。

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個人的に0系と言えば、東海道新幹線の新大阪行とか広島行とかの「こだま」を思い出す。母親の実家の最寄が静岡の弱小駅・新富士だったもんで、利用するのが多かったのがこの「こだま」。私が小学生低学年かそこらの当時、私の家族では遠出するってのがほぼイコールで富士への帰省で、遠出する時のワクワク感を0系で味わったものだった。
そんな「こだま」もいつしか100系が担当するようになって、300系での運転も始まって久しいが、最近の移動はもっぱら在来線だから、一番乗った新幹線は? っつーとたぶん0系になると思う。しかしながら・・・「こだま」と言えば最近じゃ700系の「こだま」 なんてのも設定されているというのだから時代の流れを感じずにいられない。もはや隔世の感である。

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そんな0系が引退するって言うんで、9月に九州に行ったついでに乗り納め。乗ったと言っても、博多南線博多~博多南間のお手軽コースなのだが、0系を存分に味わってきた。6両という短い編成になってしまったことや車内の座席が2+2列化しているなど私の知っている0系とは変わってしまっているところも随分あったが、青と白の塗装に丸いライト、団子っ鼻・・・、これらはまさしく0系である。いや~懐かしいッ!

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0系の引退はいろいろな報道でも取り上げられ、最終日の運行どころか引退前からお祭り騒ぎの様相。0系という車両の存在の大きさを十分に示す現象だろう。今後、このような扱いを受ける車両はおそらく出てくるまい。44年間お疲れさんです。
- 1)0系は11月30日で定期運用離脱、12月6・13・14日の臨時「ひかり」を以って完全引退予定。
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