京成線 「初乗り往復割引きっぷ」を買う
2014.04.09
「初乗り往復割引きっぷ」を買ってみた。

京成電鉄 初乗り往復割引きっぷ
4月1日の消費税率8%への引き上げで、鉄道各社の運賃が値上がりしたわけだが、これに合わせて京成電鉄では「初乗り往復割引きっぷ」なる乗車券が発売されたので、買ってみた。
最初、自動券売機のメニューから必死こいて当該のきっぷを探したのだが、どうにも見当たらない。そんなようなことをTwitterでつぶやいたら、窓口でしか買えないということを教えていただいた。それで、京成津田沼駅の窓口で買い求めたものが上の写真。
いわゆる補充券と呼ばれるタイプのきっぷで、裏が白いペラペラの乗車券が出てきた次第。こりゃ自動券売機で出せないわけだと納得である。往復の乗車券なので当然ながら「ゆき」の券と「かえり」の券がセットになっており、両者はミシン目で繋がっている。同じ額面のものをどの乗車区間でも使えるようにしているためだろう、有効区間は駅に常備してある駅名スタンプでの表示。今回購入したのは京成津田沼から上野方面の初乗り区間、船橋競馬場駅まで有効のきっぷである。
発売金額は初乗り料金往復分から10円を割引した額なので、初乗りの運賃が140円ならば額面は270円となる。券売機で普通乗車券を買って往復するよりも10円安くなるというわけだ。しかし、PASMOなどのIC乗車券で乗車すればきっぷ運賃140円の区間は133円で乗車できるので、初乗り往復割引きっぷを使うよりもIC乗車券で往復したほうが4円安い1)。それならば、わざわざ窓口で買う必要があり、なおかつ自動改札を通れない不便なきっぷよりも、便利なIC乗車券を使うのは当たり前である。一体何のために存在しているのやら。
こんなもん買うのは物好きだけであろう。私が購入した乗車券の券番が、5008となっているのがそれを物語る。京成津田沼の初乗り往復割引きっぷの券番はおそらく5001からの割当てになっていると思われるので、4月4日の時点で5008ということは4日間で8枚しか売れていないということである。さらに、初乗り往復割引きっぷの存在を大々的に告知しているわけでもないので(と言うか、ほとんど告知していない)、売る方も売る方であまり売る気なし、といったところか。
(注)初乗り往復割引きっぷは9月末で発売終了になりました。
- 1)運賃体系の異なる千原線の初乗り運賃は190円なので、千原線の初乗り往復割引きっぷは370円となる。きっぷ運賃が190円の区間はIC運賃が185円となるので、千原線では初乗り往復割引きっぷを使うのとIC乗車券で往復するのが同額となる。
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