2017.06.09
まだまだ頑張る京成3600形。
昨年度、3618編成8両と3668編成の中間車2両の計10両が廃車になった3600形。更新などをほとんど行わずにここまできてしまった3600形と車体は比較的新しいものの先代AE形の足回りを流用している3400形とでどちらが廃車の対象になるかで注目を集めていたが、3600形の廃車が先行した格好になった。
このように3600形に初の廃車が発生した一方で、昨年の夏ごろより3600形の相次ぐ検査出場が見られている。昨年8月の3648編成の全検出場を皮切りに、同10月には3678編成も全検出場、翌3月には3658編成が、4月には3668編成が、5月には3688編成がそれぞれ全検出場しており、3638編成を除いた全ての編成が検査を通った。電動車化改造され、4両編成では貴重なVVVFインバーター制御の3668編成は別にしても、3600形は廃車が発生している形式という雰囲気はない感じ。今日も京成本線の特急や都営浅草線直通の快速を中心に、元気に頑張る姿が見られている。
他方、京成電鉄は今年度の鉄道設備投資計画の中で3000形の8両編成を3本導入することを明らかにしている。例年のような車両の動きがあるとするならば、8両編成の経年車両を一気に潰しにかかってきている情勢だ。しかし、前述したように3600形は検査に通ったばかりの編成が多く、基本的には検査期限の近い車両を廃車の対象にしている京成において、今年度導入分の8両編成3本がそのまま3600形の置き換え分になるかどうかはなんともアヤシイところ。それでも引き続き3600形の廃車を進めるのか、はたまた3400形にも廃車が発生するのか、それとも昨年度の北総9800形のような思わぬ動きが見られるのか、車両の動きに対する興味は尽きない。
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