2022.08.05
京急車に小変化。
車両番号。鉄道車両に対して付けられる車両番号は、在籍している各々の車両を識別するためのいわば名前のようなものである。通常、それは各車両において視認しやすい位置に掲示されるものだが、4月中旬より京急において車両番号をドア横に追設する車両が出現している。今さらながら、この車両番号の追設についてまとめておこう。
車両番号の追設位置と追設の理由
追加された車両番号は、各編成において海側山側共通で、品川方の1両は浦賀方ドアの品川寄り、その他の車両は品川方ドアの浦賀寄りへの設置となっている。図で表すと以下のよう。
番号設置の高さは、車両床面からおおむね160cmくらい。ちょうどホームドアがあっても駅のホームからホームドア越しに番号を視認できる位置への掲示となっていることから、番号の追設はホームドア対策とみられる。従来の車体の腰板部に掲示してある車両番号は、ホームドアで番号が隠れてしまい、ホームから番号が確認しにくい状態となっていた。京急では、2030年代中ごろまでに全ての駅でホームドアあるいはホーム柵を設置することを明らかにしている。ホームドアの整備が加速する中で、何かあったときのためにも車両番号をすぐに確認できる位置に掲示しておいたほうがよいのは自明であろう。
車両番号ステッカーの種類
新たな車両番号はステッカーを貼り付ける格好で設置されている。ステッカーは車体や塗装の種類によって、地色や文字の色にいくつかのパターンが見られる。
- 1000形(アルミ車、ステンレスフルラッピング車、ステンレス塗装車)、2100形、600形:アイボリー地に水色の文字。例:1025
- 1000形(上記以外のステンレス車)、1500形:赤地にアイボリーの文字。例:1089
- 特別塗装車(KEIKYU BLUE SKY TRAIN、KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN):特別塗装車はステッカーも特別仕様。KEIKYU BLUE SKY TRAINの2133編成と606編成が青地にグレーの文字、KEIKYU YELLOW HAPPY TRAINとなっている1057編成が黄色に黒文字である。例:2133、1057
- 1000形(1890番台)、電動貨車(デト11・12形、デト17・18形):車両番号の追設なし。1000形1890番台はもとより車両番号がホームドアを考慮した位置にあるため。電動貨車のデト11・12形、デト17・18形は、営業運転を行わない事業用車両であるためと考えられる。
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