2011.09.26
我々は、何のために関西へ行くのだろうか。それは、首都圏から引退した国鉄型車両に乗るためである(おい)
JR西日本では、國鉄廣島などと揶揄されるように、西へのほう行けば行くほど国鉄の成分が濃くなっていくが、京阪神圏アーバンネットワークの中心を成す大阪環状線が既に国鉄車天国となっている。関東の人間からすると、大阪環状線と言うとどうしても同じ環状運転を行なっている山手線と対比してしまうが、大阪環状線は市内の中心をやや外れて走っていることや、特に2011年3月ダイヤ改正以降環状西側において日中の停車本数が1時間あたり4本となっている駅すら生じていることから、JR西日本の大阪環状線に対する扱いはその程度であり、よって今も103系が走っている。JR東日本が最新の設備を山手線に投じているのとは対照的と言えよう。
たくさん走る103系の中でも特筆すべきは、2007年まで大阪環状線を走り、2011年3月に引退したクハ103-1であろう。幸運にも2006年9月に関西を訪れた際に出会うことができた。この車両、森ノ宮電車区に転属する前は首都圏を走っており、山手線と京浜東北線を走ったこともあるというのだからスゴい。森ノ宮電車区の103系では前面窓の左下に車番を記してあるが、クハ103-1の「1」にはものすごい重みが感じられる。
このほか、大阪環状線の103系はオレンジバーミリオンだけではなく、上の画像のようにウグイス色を纏った奈良電車区の103系も入ってくる。ただし、この運行系統、2011年3月のダイヤ改正で大減便されたとのことだが、今もまだ見られるのだろうか。
2005年末より網干総合車両所から転属してきた201系が走るようになっており、103系に当たる確率が減ってしまった。体感的には、阪和線や大和路線から乗入れてくる221系、223系などを除いた純粋な環状線の電車に乗ったとしても、103系に当たる確率は年々と低くなっているという印象。ある日突然に103系撤退のお知らせが出ないとも限らないので、まだまだたくさん走っているうちに環状線の103系を堪能しておきたいところである。
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