KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

etc...

エトセトラ

2021.03.10

話題の新駅、高輪ゲートウェイ駅で山手線のE235系を撮る。

D36242.jpg

JR東日本E235系 東トウ45編成
2021.1.16/高輪ゲートウェイ

▲山手線を走るE235系。2020年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅でお手本のような編成写真を撮ることができる

2020年に3月に開業した高輪ゲートウェイ駅。田町車両センターの跡地にできたこの新駅は、山手線で実に半世紀ぶりの新駅であること、隈研吾氏がデザインを担当した近未来的な駅舎、「高輪ゲートウェイ」という駅名、とにかくさまざまなことで話題になった。さすがは日本の首都たる東京のど真ん中を走る山手線だけのことはある。これがそこらへんの路線の話だったらこうにはならなかっただろう。

そんな中、密かに盛り上がっていたのが鉄道撮影地としての高輪ゲートウェイ駅。駅のホーム東京方先端で山手線のE235系が綺麗に撮れるという。

1月下旬のある日、多少時間に余裕のある移動の際、このことを思い出して高輪ゲートウェイ駅に立ち寄ってみた。広々とした島式ホームから東京方を望むと、障害物が一切ない開けた風景が広がっている。なるほど、確かにこれは撮れそうだ。

A15425.jpg

JR東日本 高輪ゲートウェイ駅
2021.1.16/**

▲高輪ゲートウェイ駅、ホーム東京方先端の様子。手前の2線が山手線。右手には東京総合車両センター田町センターの留置線群が広がる

で、撮れたのが冒頭の写真。いわゆる編成写真というものだが、特に難しいことを考えなくてもお手本のような編成写真を撮ることができる。これはたいへんよい。順光となるのは季節にもよるが14〜16時、レンズは広角でも望遠でも何でもいけそう。新駅開業は新たな撮影地が生まれるチャンスとなるが、高輪ゲートウェイ駅は見事にその期待に応えてくれた。

D36217.jpg

JR東日本E235系 東トウ38編成
2021.1.16/高輪ゲートウェイ

▲少し線路側に寄って望遠ぎみで撮ってみる
D36223.jpg

JR東日本E235系 東トウ20編成
2021.1.16/高輪ゲートウェイ

▲タイミングが合えばE235系が行き交う様子もバッチリ。編成写真だけが鉄道写真ではないので、いろいろな撮り方を試してみるのも楽しみ方のひとつ

右側を見れば東京総合車両センター田町センターの留置線群。東海道線には多彩な車両たちが走ってくる。さらに、風向き次第では羽田空港に着陸する飛行機が真上を低空で飛んでくる。待ち時間も退屈しない、至れり尽くせりの撮影地である。惜しむらくは、E235系しかやってこないことだろうか。引退間近の185系「踊り子」とか、何かの間違いでこっちの線路を走ってこないかな。

山手線のE235系なんてデビューしたばかりだし、そんなのいつでも撮れるじゃ〜んと思われるかもしれないが、それは違う。少なくとも高輪ゲートウェイ駅に関しては周辺の開発が進めばのビル影によって撮影地としての魅力が落ちる可能性があるし、E235系も改造等によってある日突然に姿かたちが変わらないとも限らない。いつだって鉄は熱いうちに打つべしなのだ。

  • JR東日本
  • タグはありません

関連記事

JR東日本E231系マト139編成 横須賀色(スカ色)で常磐線を走る

スカ色のE231系が常磐線を走る。JR東日本松戸車両センターに所属するE231系マト139編成がクリームと青の通称:横須賀色(スカ色)として走っている。これは、今年で開業から120周年を迎えた...

JR東日本E231系マト139編成 横須賀色(スカ色)で常磐線を走る
横須賀・総武快速線 E217帝国崩壊の始まり

E217系、終焉へのカウントダウンが始まる。12月21日、E235系が横須賀・総武快速線で営業運転を開始した。同線はE235系にとって山手線に続く第2の投入線区となり、分割・併合を伴う15両編成...

横須賀・総武快速線 E217帝国崩壊の始まり
さようなら 武蔵野線205系

さようなら、武蔵野線の205系。10月19日、武蔵野線の205系として最後の1本となっていたケヨM20編成が運用を離脱。武蔵野線を走る205系は終了した。武蔵野線の205系と言えば、当時の豊田...

さようなら 武蔵野線205系
さようなら 山手線E231系500番台

山手線の世代交代、完了す。かねてよりE231系500番台からE235系への置き換えが進められていた山手線だが、このほどE231系として最後まで残っていたトウ506編成が中央総武線への転用改造の...

さようなら 山手線E231系500番台
JR東日本209系1000番台 中央快速線を走る

ほんと、世の中なにが起きるか分からんで。春は出会いの季節でもあり、別れの季節でもある。鉄道趣味の世界においては、JRグループとその直通各社で実施される春のダイヤ改正がそれに相当しよう。名門の...

JR東日本209系1000番台 中央快速線を走る

おすすめの記事

四直珍列車研究 134 - 平日 1681K

京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...

四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)

空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...

京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える

都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...

都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」

「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...

船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」
北総車の京急線内特急運転が復活

約19年ぶりに復活した北総車の京急線内特急運転を見る。京急線に大きな変化をもたらした2022年11月ダイヤ改正。京急自ら「23年ぶりの大改正」としたこのダイヤ改正では、特に日中時間帯の運行...

北総車の京急線内特急運転が復活