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2023.02.04

青砥に続いて新鎌ヶ谷もスカイライナー停車駅になる。

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京成AE形 AE7編成
2023.1.27/新鎌ヶ谷

▲新鎌ヶ谷に滑り込むスカイライナー。2022年11月ダイヤ改正より概ね1時間に1本の列車が同駅に停車するようになった
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京成線 停車駅のご案内(部分)
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▲11月ダイヤ改正に合わせて改訂された停車駅案内ではスカイライナーの線が2本に。こうなるとスカイライナーα・βとか甲・乙、ルビー・サファイアなどと名前を付けたくなる???

京成電鉄では、2022年11月ダイヤ改正よりスカイライナーの新鎌ヶ谷停車を開始した。スカイライナー停車駅となった新鎌ヶ谷について、あれこれをまとめておこう。

スカイライナー停車駅になった新鎌ヶ谷

スカイライナーの停車駅が増えるのは、青砥への停車が正式化された同年2月ダイヤ改正以来から続けてのこととなる。スカイライナーについては、同社が2022年7月に発表した中期経営計画「D1プラン」の中で利便性向上への取り組みとして停車パターンの見直しに言及していたが、早くも実行に移された格好だ。

新鎌ヶ谷に停車するスカイライナーは下り10本・上り14本で、日中時間帯は概ね1時間に1本の列車が停車する。もとより青砥に停車していた列車を新鎌ヶ谷にも停車させる形をとっており、スカイライナーは従来からの日暮里〜空港第2ビル無停車便と青砥・新鎌ヶ谷停車便の2タイプの列車が運転されることになった。このことは駅や車内に掲示される停車駅案内にも表れており、停車駅の違いに対応した2本の線が明確に引かれている。このあたり、新鎌ヶ谷に停車して青砥を通過する列車を運転するといったつもりはなさそうな雰囲気。

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新鎌ヶ谷駅 列車案内装置
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▲「スカイライナー」を表示する新鎌ヶ谷駅の列車案内装置。京成の駅のものとは異なり号数の表示には対応していない
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新鎌ヶ谷駅 スカイライナー発売機
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▲1階改札内コンコースに設置されたスカイライナー券用の券売機。上り列車用と下り列車用で各1基ずつ設置されている。列車の発車時間が近づくと、案内係が横に立って案内してくれる

京成はスカイライナーを新鎌ヶ谷に停車させる理由について、「松戸・柏エリアからの成田空港アクセスの利便性向上を図る」と説明している。新鎌ヶ谷は京成成田スカイアクセス線・北総線のほかに新京成線と東武アーバンパークラインが乗入れる交通の要衝であり、逆に今までスカイライナーが停車していなかったことのほうが不思議なくらい。中でも30分間隔で走る東武アーバンパークラインの急行との相性は良く、タイミングによっては船橋からでも新鎌ヶ谷を経由した方が成田空港への到着時間が早くなる場合がある。

新鎌ヶ谷では上りと下りの両方向とも乗降可能。スカイライナー特急料金は京成上野・日暮里まで500円、青砥まで300円、空港第2ビル・成田空港まで800円で、青砥〜新鎌ヶ谷だけスカイライナーにチョイ乗りするといった利用の仕方もできる。これまで利便性があまりよくなかった京成上野・日暮里〜千葉ニュータウンの移動においてもスカイライナーが利用できるになったわけなので、成田空港アクセスだけでなくそうした使われ方も増えてほしいと思う。

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新鎌ヶ谷駅 スカイライナー乗車口案内
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▲駅に掲示されたスカイライナー乗車口案内(下り列車用)。外国人を意識して英語メインの記載となっているのが特徴である。ちゃんとしているように見えるAE形のイラストが実はかなり雑なのは気にしないキニシナイ・・・
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新鎌ヶ谷駅 AE形用乗車目標(下り列車用)
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▲新たに整備された乗車目標は青砥と同じAE形のイラストが描かれたデザイン。下り列車は4号車と6号車が乗車口となる
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新鎌ヶ谷駅 AE形用乗車目標(上り列車用)
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▲上り列車は全てのドアが開くことから乗車目標はやや簡易的
列車運行のネックとなる成田湯川以遠の単線区間

他方、気になるのは青砥・新鎌ヶ谷停車便の所要時間。日暮里〜空港第2ビル無停車便がこの区間を36分で走るのに対し、青砥・新鎌ヶ谷停車便は43分もかかっている。もちろん2駅多く停車するためではあるが、通常のスカイライナーが空港第2ビルで行き違いを行うところ、青砥・新鎌ヶ谷停車便に限って根古屋信号所で列車交換を行っていることも所要時間のさらなる増大を招いている。成田スカイアクセス線は成田湯川から先の区間が単線となっているが、やはりここの区間が列車運行のネックになっていることをうかがわせている。

今回はひとまず途中駅停車による利便性向上を優先させた格好だが、それと引き換えに京成が誇るJAPAN SPEEDが多少犠牲になってしまっているのはなんとももどかしいところ。このあたりが抜本的に解決されるのは、成田湯川〜成田空港が複線化したときだろうか。

スカイライナーの列車番号に変化

今回のダイヤ改正より、ライナー関係列車の列車番号に変化が生じている。京成では始発駅の発車時間の「時」を表す数字に運行番号を組み合わせたものを列車番号としているが、変更となったのは運行番号の部分。これまで運行番号は出庫から入庫まで同一の番号を使用していたが、同一の運用においても列車のタイプによって異なる番号を使用するようになった。具体的には次のとおり。

  • AE01~:スカイライナー(日暮里~空港第2ビル無停車便)、臨時ライナー
  • AE31~:スカイライナー(青砥・新鎌ヶ谷停車便)
  • AE61~:モーニングライナー、イブニングライナー、(京成上野~宗吾参道回送)
  • AE81:シティライナー

番号の割り当て方については、AE00台を基本として青砥・新鎌ヶ谷停車便として運転するときは原番号に30を、モーニングライナーやイブニングライナーで運転するときは60を加えたものを用いているようである。これにより、列車番号からどういったタイプの列車か判別できるようになった。

例えば、15時台に宗吾参道から始まる平日AE07運行は成田空港に回送の後、スカイライナー無停車便15AE06~16AE07~17AE06として成田空港~京成上野を1.5往復。運行番号をAE67に変えてイブニングライナー京成成田行18AE67として運転。そのまま成田空港に回送の後、今度はAE37運行となり新鎌ヶ谷・青砥停車のスカイライナー京成上野行20AE36になる。さらに、折返し21AE67回送として宗吾車両基地に入庫する、といった具合である。

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