2008.06.14
6月14日、待ちに待った東京メトロ副都心線がいよいよ開業した。山手線内の西側を南北に走るこの路線、個人的には、これまで難儀していた東京メトロの一日乗車券を使ったときなんかの渋谷〜新宿〜池袋間の相互移動に重宝しそうな感じで、おそらく利用する機会も多いと思われる。
副都心間の百貨店競争が激しくなるなどの報道もあり、注目度がかなり高い副都心線、ぜひ初日に乗っておきたかったのだが、所用のため見送りになってしまった。ってなわけで、副都心線のレポートは他所のサイトさんにお任せして、ここではちょっと変わったネタを出してみることにする。

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今からおおよそ10年前、1998年3月のメトロネットワークである。今となっちゃ、おおっ! て感じだが、何ら珍しくも何ともない配布用のポケットサイズの路線図。もらってくるのはいいものの、どうもこういうものが捨てられない性分で、押入の奥から引っ張り出してみた。今回は、10年前と今を比べてみようってわけである。
10年前の1998年と言えば、長野オリンピックが開催され、サッカー日本代表が初めてW杯に出場した年である。鉄道関連で言えば、京急線の羽田空港駅が開業したのがこの年になる。当然、東京メトロはまだなく、当時は営団地下鉄で、「S」マークが懐かしい。余談ながらこの当時の路線図は、営団地下鉄のサインシステムをデザインした黎デザイン総合計画研究所が担当しており、システマチックなデザイン。タテ・ヨコ・ナナメだけで構成され、かつ見やすい路線図は非常に秀逸である。
さて、当時の路線図を見てみると、南北線は溜池山王まで、半蔵門線は水天宮前までしか開業していない。都営三田線も三田まで、都営大江戸線にあらず12号線は新宿までである。さらに、東急目黒線はまだ目蒲線であり、臨海副都心線はりんかい線の愛称がまだなく東京テレポートまで。ゆりかもめの新橋駅は今より少し遠かったような。京急空港線は羽田(現・天空橋)までだし、埼玉高速線は開業すらしていない。当然、つくばエクスプレスや日暮里・舎人ライナーの開業はこの時点ではまだまだ先のことになる。
逆に言えば、最近10年でこれだけ多くの路線が新しく誕生したわけで、東京の鉄道路線網の発展にはすさまじさを感じざるを得ない。東京メトロとしてはこの副都心線の開業で新線開通が一段落つく模様だが、首都圏全体で見れば2010年には成田高速線開通、2012年には東横線と副都心線の直通運転開始を予定しており、首都圏の鉄道路線網の発展はまだまだ留まることをみせない。
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