KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

Article

記事

2012.07.02

ベトナム、ホーチミン・シティの路線バス事情の車両篇、その2は少数派の車両たちである。

以下、チョロンのバスターミナルで見かけたバスを羅列する。

D14314.jpg

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn

▲いかにも路線バス然とした車両は現代自動車のエアロシティという車種
D14315.jpg

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn

▲今回の旅行で唯一見かけたワンステップ車
D14313.jpg

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn

▲ベンツCitaroのパ○リっぽい大宇バス製の車両
D14302.jpg

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn

▲都市間中距離路線用と思しき前後扉車(メーカー等は不明)
D14299.jpg

ホーチミン・シティのバス
2012.3.16/Bến Xe Chợ Lớn

▲1系統に使用される現代自動車製の最新型、スーパーエアロシティという車両

やはり韓国製の車両が多い印象である。このほか、ベンツのエンブレムが付いている車両や香港で走っているような2階建バス、日本のスズキ製軽トラを改造して荷台部分に人が乗れるようにしたミニバス(・・・と呼んでいいのか分からないが)が走っていたが、これらは残念ながら写真は撮れなかった。

全体としてはいかにも使い込まれた経年車が多く、ここらへんは先進国と比較すると見劣りしてしまうのは仕方のないところである。バリアフリーという概念もまだまだ存在せず、前回ご紹介した大型車がスリーステップ車であるほか、ほとんどがツーステップ車であり、1系統用の最新型車両もツーステップ車であった。かろうじて、車椅子ステッカーを付けた車両がワンステップ車だったという程度である。

経年車が多いということは、燃費や排気ガス等の問題が改良されている新型車両と比較すると環境にも悪いということになってしまうが、ホーチミン市当局としても何もしていないわけではなく、1兆9000億VND(ベトナム・ドン、約75億円)を投入して2015年までに1680台の車両を購入するとの報道があった。これから車両の若返りが図られていくことになるのだろう。

関連記事

タイ 灼熱のバンコク交通見聞 3 - バンコク路線バス事情

バンコクの交通事情、その3はバスである。バンコクのバスはいかにも前時代的である。前回まで取り上げた軌道系の交通が比較的新しいということもあってとても使いやすいのとは対照的。車両はボロく...

タイ 灼熱のバンコク交通見聞 3 - バンコク路線バス事情
韓国 ソウル首都圏の交通事情 4 - ソウル市内のバス事情

ソウル首都圏の交通事情、続いてはバスの話題を取り上げてみよう。韓国は鉄道よりもバスの国という感じで、都市内で完結する路線バスはもちろん、都市間バスや高速バス、そしてかの有名な4人組が乗った...

韓国 ソウル首都圏の交通事情 4 - ソウル市内のバス事情
ベトナム ホーチミン・シティの路線バス事情 - 乗車篇

というわけで、乗ってみた。とは言え、いきなりボロボロのバスに乗る度胸は無いので、市内のバスの2大拠点であるベンタイン・バスターミナルとチョロン・バスターミナルを結ぶ1系統に乗ってみる。流石...

ベトナム ホーチミン・シティの路線バス事情 - 乗車篇
ベトナム ホーチミン・シティの路線バス事情 - 車両篇 その1

ベトナム、ホーチミン・シティの路線バス事情、車両を見てみよう。たくさん写真を撮ってきたので、2回に分けてお届けする。ベトナムの道路交通は右側通行ということで、韓国車あるいは韓国車をベースにした...

ベトナム ホーチミン・シティの路線バス事情 - 車両篇 その1
ベトナム ホーチミン・シティの路線バス事情 - 路線篇

世間は大型連休。残念ながら私は特にどこへと行く予定もないので、腹いせ(?)に3月に訪れたベトナム南部の都市ホーチミン・シティを回顧してみる。ホーチミン・シティの公共交通、とりわけバスについての...

ベトナム ホーチミン・シティの路線バス事情 - 路線篇

最新記事

2025.02.10

京成線 4両編成の現況(2025年)

京成線の4両編成の今。京成線にわずかに残る4両編成。弊サイトでは2020年12月にもその運用状況をレポートしたところだが、2022年11月ダイヤ改正におけるワンマン運転開始や新型車両3200形の...

京成線 4両編成の現況(2025年)

2025.02.05

京成バスシステムKS-7602号車 三菱ふそうエアロスターPJ-MP37JM

1台だけのエアロスター。京成バスシステムKS-7602号車は、2006年式の三菱ふそうエアロスター(PJ-MP37JM)である。俗に「ペタノン」などと言われる独特なスタイルを持つエアロスターの...

京成バスシステムKS-7602号車 三菱ふそうエアロスターPJ-MP37JM

2025.01.31

新京成N800形 「マイメモリーズトレイン」運転

新京成の78年間の思い出を乗せて。4月1日に予定されている京成電鉄への合併により、まもなく終焉を迎えようとしている新京成電鉄。車両に掲示されているコーポレートロゴが消えたり、駅の案内サインが京成...

新京成N800形 「マイメモリーズトレイン」運転

2025.01.26

京成AE形 臨時シティライナー「成田山開運号」運転(2025年)

毎年恒例、臨時シティライナー「成田山開運号」。京成電鉄では、臨時シティライナー「成田山開運号」を、大晦日〜翌元日に実施される終夜運転および1月の土休日ダイヤ実施日において運転した。成田山新勝寺へ...

京成AE形 臨時シティライナー「成田山開運号」運転(2025年)

2025.01.21

四直珍列車研究 137 - 平日 1706K・1808K

アクセス車の上野ローカル。平日1706Kレと1808Kレは、夕方に運転される京成高砂始発普通京成上野行である。京成上野といえば、京成本線の都心側のターミナル。そこを目指す普通列車は星の数ほど運転...

四直珍列車研究 137 - 平日 1706K・1808K