2012.09.13
というわけで、乗ってみた。とは言え、いきなりボロボロのバスに乗る度胸は無いので、市内のバスの2大拠点であるベンタイン・バスターミナルとチョロン・バスターミナルを結ぶ1系統に乗ってみる。
流石、トップナンバーの"1"を名乗る系統だけあって、車両は前回ご紹介した韓国・現代自動車(ヒュンダイ)製の新型のものが使われており、便数も多く、概ね5分に1本程度走っているような感じのものであった。バスは前乗り・後降りとなっており、運賃を乗る時に運賃箱に入れ、運転士からチケットを受け取る方式。降りたい時は、とまりますボタンを押して運転士に知らせればよい。次停留所のアナウンス(ベトナム語のみ)もあり、チケット発行の有無を除けば日本のバスと全く同じと言ってよい。さらに冷房も付いており、年がら年中ムシムシした気候のホーチミン・シティにおいて、バスはまるで移動式のオアシスのようである。
アナウンスが一切なくてどこを走っているのか全くわからない上に、降りたい時は運転士に大声で降りたい旨を伝えて降ろしてもらうというような、途上国にありがちな光景を想像していただけに、アナウンスやとまりますボタンが備わっていたことには驚いた。ただし、このような設備が整っているのはまだまだごく一部の系統のみで、その他の系統は車掌が乗務していて車掌が運賃を収受しているようであった。というわけで、ホーチミン・シティの路線バスに乗るのであれば、まずは設備の整った系統から慣れていくのがいいように思われる。
運賃は9kmまでの乗車で4000VND(ベトナムドン、2012年9月現在約15円)であり、非常に安い。路線篇で触れたように市内を密に走っているので、使い慣れればどこへでも安く行くことのできる非常に便利な乗り物である。
◆ ◆ ◆
動画も掲載しているので、大量のバイクを掻き分けて進むホーチミン・シティのバスをご覧いただければ幸いである。
(完)
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