2013.11.25
約2年ぶりの静鉄詣で。
久々の静岡鉄道。2年ぶりの訪問となってしまった今回の撮影行、メインに据えたのは、2011年10月のダイヤ改正で登場した急行、通勤急行である。平日朝にしか運転されない種別ということもあって、遠方の人間にはどうにも撮影しにくい対象なのだが、いよいよ撮影に出かけてみた。
目的をもってわざわざ撮影に出かけるのは、もちろん魅力があるからである。静鉄の急行列車はきちんと急行灯を点けて走っており、それだけで惹かれるものがあるのだが、何と言っても「急」の種別板。全国的に使われなくなってきている種別板を、車両側にステーを新しく設置してまで使っているというもの。赤い「急」の看板を掲出して走る急行列車、実にシブい! あとは、写真では伝わらないのだが、ミュージックホーンの復活も大きなトピックである。ミュージックホーンといえば、名鉄パノラマカーや小田急ロマンスカーが思い出されるが、最近はどうにも騒音等の問題があってミュージックホーンを鳴らさなくなってきているようなのだが、静鉄の急行は駅ごとに吹鳴して走るということを平然とやってのける。「急」の看板といいミュージックホーンといい、静鉄さん、やることがとにかく素晴らしすぎますッ!
なお、急行は新清水行のみ、通勤急行は新静岡行のみという具合に、停車駅の違いからそれぞれ片方向の運転となっている。静鉄の朝ラッシュダイヤは3つの運行系統から成っており、それは1.新静岡〜新清水間の急行あるいは通勤急行、2.新静岡〜新清水間の普通、3.新静岡〜県総合運動場間の普通、の3つである。新静岡の折返しは各系統がそのままの系統で折返す(朝ラッシュ終盤は1.は2.に、2.は1.に折返すようになる)が、新清水では1.は2.に、2.は1.で折返すので、ある特定の編成は新静岡〜県総合運動場間の区間便に入らなければ、朝ラッシュ時間帯の中で1度は急行あるいは通勤急行として走るということになる。静鉄の車両は1000形のみながら、リバイバルありラッピングありでバリエーションに富んでおり、それらと「急」看板の組合せを楽しむというのも一興だろう。
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