2017.07.02
祝・京急2000形2011編成のリバイバルカラーの運行継続。
2013年1月よりリバイバルカラーとして走っている2011編成だが、当初の予定を大幅に延長して運転を行っている。2011編成のリバイバルカラーといえば登場時のプレスリリースにおいて「約2年程度」の運行予定とされていたが、予定の2015年初旬を越え、とうとう2016年になっても運行を継続。これははたしていつまで走るのやら・・・と思っているうちに昨年12月末から2月に京急ファインテック久里浜事業所にて重要部検査を施工、リバイバルカラーの塗装もそのままに出場した。
さすがに2016年も下半期の2011編成は塗装も少しボロボロになっていたが、重要部検査では再塗装が実施されてピカピカでテカテカなリバイバルカラーが復活。廃車になるだろうと思われていた編成が一転して不死鳥のように蘇ったのだった。2011編成のリバイバルカラーはめでたく5年目に突入することになった。
当初の予定において「約2年程度」だった2011編成の運行計画が狂ったとするならば、それは1500形1701編成の存在が影響しているのではないかと思うところである。1701編成は2012年9月に追浜〜京急田浦間において発生した土砂崩れの被災編成である。一時は1701編成のうち特に損傷が激しい浦賀方の4両を総合車両製作所に搬入するなどして復活に向けた動きと思しきものがみられたものの、結局はこれを断念。1701編成は残念ながら2013年9月に編成まるごと8両が廃車になった。
2013年度には新1000形の8両編成として1161編成が導入されているが、もしかしたら本来であれば1161編成で2021編成(実際には翌2014年に廃車)を、翌2014年度導入の1169編成でこの2011編成を置き換えるつもりだったんではないだろうか。以上は私の邪推に過ぎないが、いずれにせよ、1701編成の代替で2011編成がリバイバルカラーとともに延命されたとするならばなんたる偶然である。こういうのを"持ってる"というのかもしれない(1701編成は気の毒だが・・・)。
以前の記事でも取り上げたように、2000形は昨年度より2011編成も含めてめでたく3編成が検査を通っている。ところが予断を許すまい。京急電鉄では今年度の鉄道事業設備投資計画において、新1000形を36両導入することを明らかにしている。4両編成の置換え対象が特に見当たらないので、今年度に導入する可能性があるのは6両編成と8両編成。ホームドアのことを踏まえると6両編成6本の導入で800形の大量置換えということも考えられるが、8両編成3本+6両編成2本だった場合は・・・。
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