2013.01.22
1月22日、京急ファインテック久里浜事業所で検査を行っていた京急2000形2011編成が出場し、試運転を行なった。同編成は今回の入場で塗装が登場時の塗分けとなっており、リバイバルカラーでの出場となった。
京急電鉄のプレスリリースによれば、2011編成のリバイバルカラーは同車が登場してから30年を記念したもの、ということのようだ。2000形は登場時、現在の2100形や600形、新1000形アルミ車のような赤白の塗分けとなっていたが、3扉化改造に伴う格下げにより1500形同様の現在の塗装になった経緯があり、登場時の塗分けとなるのは最後に改造を行なった2051編成以来13年ぶりである。3扉化された車体に登場時の塗分けは多少の違和感はあるものの、"京浜急行"を"快速特急"で駆け抜けた時代を彷彿とさせ、実にカッコイイ。
ただ、プレスリリースを読み進めていくと、運行期間が「約2年程度」というのが気になるところである。京急の8連は概ね3年に1度の周期で大規模な検査を実施しており、2011編成が次に入場して塗装をもとに戻すのであればおよそ3年後ということになる。2年後、塗装をもとに戻すためだけに2011編成を入場させるとは考えにくいので、もしかしたら2011編成そのものが2年後で運行終了という可能性も否定できない。2000形は2012年度初めに4連3本が廃車となっているように廃車が進行している形式なので、今回のリバイバルカラーは、登場30周年記念とともに最後に登場時の塗装をもう一度・・・という思いも込められているように感じる。
関連記事
京急2000形のエアポート急行
まだまだ頑張る京急2000形。早いもので、京急2000形に3ドア、ロングシートの車両が現れてからもうすぐ20年が経とうとしている。2000形の登場が1982〜87年、3ドア化+ロングシート化...
京急2000形 大師線を走る
京急2000形2451編成、最後のご奉公。10月9日および10日の両日、京急2000形で最後の4両編成となっている2451編成が大師線の運用に入った。2000形が大師線を走るのはこれが4度目の...
京急新1000形「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」登場
京急線に「幸せの黄色い電車」が現る。京急電鉄では、5月1日より新1000形1065編成を黄色に塗装した「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」の運行を開始した。同社の発表によれば...
京急600形 ロゴ無しKEIKYU BLUE SKY TRAIN
京急600形606編成"KEIKYU BLUE SKY TRAIN"に異変。全般検査を終え、1月9日に試運転を行なった606編成"KEIKYU BLUE SKY TRAIN"だが、12日からの...
京急600形606編成 更新出場
7年目の青。昨年10月に京急ファインテックに入場、重要部検査に合わせて車体の更新工事が行われていた606編成だが、工事が完了し、11日に試運転を行なった。入場のたびに"KEIKYU BLUE...
最新記事
京成電鉄 モーニングライナー・イブニングライナーの特急料金を改定
京成線、モーニングライナーとイブニングライナーを実質値上げ。11月23日、京成電鉄では京成本線で運行している座席指定制の特急列車モーニングライナーとイブニングライナーの特急料金の改定を実施した...
四直珍列車研究 136 - 平日 720T
唯一、かつ初めての羽田空港行。京成線や北総線、都営浅草線では、23日にダイヤ修正が実施される。ダイヤ修正前日の記事として、今回も消えてしまう珍列車を取り上げてみよう。平日720Tレ特急羽田空港行...
京成線 2024年11月23日ダイヤ修正
京成電鉄では、11月23日にダイヤ修正を行う。今回のダイヤ修正について、プレスリリースや15日発売の京成時刻表Vol.33などで明らかになっている情報を基に、その内容を見てみよう。本稿では...
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...