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2020.01.09

京成3100形に続き、新京成80000形もデビュー。

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新京成80000形 80016編成
2020.1.5/二和向台〜三咲

▲12月27日より営業運転を開始した新京成80000形80016編成。今のところ松戸〜京成津田沼の新京成線内のみで運用されている

12月27日、新京成電鉄の14年ぶりとなる新型車両である80000形が営業運転を開始した。営業初日となった27日はくぬぎ山7時3分発松戸行(720系統)に充当。翌28日にはさっそく終日運用にも入っている。プレスリリースで明らかにされていたように、80016編成は今のところ京成線直通非対応の車両として、松戸〜京成津田沼の新京成線内のみで運用されている。

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新京成80000形 車内
2020.1.7/**

▲車内の様子。カラースキームは2017年の8800形リニューアル車に準じたものを適用している。京成3100形で採用されたスーツケース置き場は設定されていない
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新京成80000形 LCD案内表示器
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▲ドア上のLCD案内表示器。京成3100形が案内用1面+広告用1面で使っているのに対し、80000形では2面とも案内用として使用。余裕のある案内表示を行っている
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新京成80000形 行先表示「松戸」(側面)
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▲側面の行先表示。駅ナンバリングが特徴だが、表示される言語は日本語と英語のみで、3100形のように韓国語・中国語には切り替わらない
多くの独自仕様が盛り込まれた共同設計車両

京成グループ標準車両として第2世代となる3100形と80000形だが、京成と新京成が共同で設計したいうのが第1世代である3000形とN800形との大きな違いのひとつであろう。N800形が3000形をベースにして導入されたという新京成にとってはやや不本意な格好に甘んじたのに対し、80000形では京成・新京成両社それぞれのよさが取り入れられることになった。京成3100形の特設Webサイトに掲載されたインタビュー記事で見られる新京成の担当者の満足そうな表情からは、80000形への手応えが伝わってくるというものである。

他方、80000形は、3000形に対するN800形よりもますます独自仕様に磨きがかかることとなった。既報のとおり、80000形では制御装置として三菱電機製のフルSiC適用VVVFインバーターが採用されている。3100形は東洋電機製なので、これらは3100形と80000形の大きな違いのひとつとなっている。編成におけるMT比は4M2Tで、編成両端の2両ずつがM車、中間車がT車となる。VVVFインバーターは1C4M2群が2号車と5号車に搭載されている。

車内も3100形とは異なる、新京成独自のデザインが採用されている。2017年に登場した8800形リニューアル車に準じた、新京成のコーポレートカラーであるジェントルピンクでまとめられたデザインとなった。ドア上のLCD案内表示器は、京成3100形が案内用と広告用で1面ずつ使っているのに対し、80000形では両面を案内用として使用。2画面を使った余裕のある案内表示が行われている。新京成伝統の鏡ももちろん装備。おなじみの海側「玉川石材」と山側「松戸家」のドアステッカーは、車両がいくら新しくなろうとも不変なものとして利用者に安心感を与えてくれる。

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新京成80000形 運転台
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▲運転台。モニタや行路表差しの位置など京成3100形とは異なるレイアウトとなっている。「乗入非対応」の文字が見えるが、京成線への直通運転で使用する京成/新京成の無線切り替えスイッチを装備
将来的には京成千葉線に直通へ

さて、運転台をのぞいてみよう。力行5段・ブレーキ7段のワンハンドルマスコンや計器類は京成3100形と同じながら、モニタ装置や行路表差しなどの位置が異なるレイアウトとなっている。ここで着目したいのは、向かって右側に設置されている京成/新京成の無線切り替えスイッチ。無線切り替えスイッチは京成千葉線への直通運転で使用するものだが、このスイッチがあるということは、80000形が京成線への直通運転を前提にした車両であるということで間違いないだろう。

80000形が今のところ「乗入非対応」とされているのは、京成線で使用しているIR無線用のアンテナや機器を装備していないためである。しかし、京成は2022年度までにデジタルSR無線への更新を予定している。京成線内でデジタルSR無線の使用が開始されれば、IRアンテナのない80000形も京成線を走ることができるようになるとみられる。2022年度以降、京成線内で80000形が見られる日がやってくるかもしれないということだ。

走行音はこちら:【走行音】新京成80000形 新津田沼→くぬぎ山【三菱電機SiC-VVVF】(YouTube)

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