2022.03.31
年度末ということで、京成グループにおける2021年度の車両の動きをまとめてみよう。
京成電鉄
- 新 造 - カッコ内は入線日
3155-8-3155-7-3155-6-3155-5-3155-4-3155-3-3155-2-3155-1(11/13)
3156-8-3156-7-3156-6-3156-5-3156-4-3156-3-3156-2-3156-1(9/30)
- 返 却 - ※北総鉄道から
3748-3747-3746-3745-3744-3743-3742-3741
(↑7818-7817-7816-7815-7814-7813-7812-7811)
- 貸 出 - ※北総鉄道へ
7838-7837-7836-7835-7834-7833-7832-7831
(↑3768-3767-3766-3765-3764-3763-3762-3761)
- 廃 車 - カッコ内は最終運行日
3428-3427-3426-3425-3424-3423-3422-3421(9/29)
3520-3519-3518-3517+3550-3549(11/11)
3744、3742
- 改 番 -
3745→3742
2021年度、京成電鉄は3100形8両編成2本を導入した。2本は成田スカイアクセス線仕様の3150番台で、日本車両製の3155編成が11月中旬に、総合車両製作所(J-TREC)製の3156編成が9月下旬にそれぞれ営業運転を開始している。これに伴い、成田スカイアクセス線仕様の3050形2本(3054編成・3055編成)が京成本線仕様に変更された。
一方、廃車となったのは3400形8両と3500形6両、3700形2両となっている。3400形は3428編成が編成丸ごと、3500形は6両編成を組んでいた3520〜17+50-49がその編成のまま廃車になった。
車両の動きが例年よりも複雑化しているが、これは2020年6月に発生した青砥駅構内脱線事故の当該となった北総7800形7818編成の処遇が絡んでいるため。まず、脱線事故により編成中の一部車両に大きな損傷が生じた7818編成は北総車としての復帰が断念され、京成に返却されることになった。同編成は京成3748編成として復帰するが、復帰にあたり損傷激しい3742号車(7812号車)を外す格好で6両編成化。3700形で生じた廃車はこの3742号車と組成の都合で余った3744号車である。3700形に廃車が発生するのは初めてのこと。なお、6両編成化の際に編成内で連結位置が変更された3745号車は改番が実施され、3742号車(2代目)になった。
さらに、3748編成が8両編成ではなく6両編成で復帰したため、3500形3520編成が廃車になっている。7818編成が脱線事故を起こしていなければおそらく単純に3400形2本が廃車になっていたはずで、3520編成が巡り巡って割を食う形になった。
また、7818編成の代替として3768編成が北総にリースされ、12月中旬より7838編成として走っている。3768編成は京成車としての営業を終了したことになるが、これもまた7818編成の事故がなければ北総に行くことはなかったであろう。こうしてまとめてみると、あの事故が車両の動きに及ぼした影響は甚大である。
北総鉄道
- 除 籍 - ※京成電鉄に返却
7818-7817-7816-7815-7814-7813-7812-7811
- 入 籍 - ※京成電鉄よりリース
7838-7837-7836-7835-7834-7833-7832-7831
前述のとおり、2020年6月に発生した脱線事故の当該車両である7800形7818編成が京成に返却され、北総から除籍された。7818編成の代替として京成より3700形3768編成がリースされ、12月中旬より7838編成として走っている。
新京成電鉄
続いて、新京成の車両の動きも見てみよう。
- 新 造 -
80026-80025-80024-80023-80022-80021
- 廃 車 -
8512-8024-8023-8022-8021-8511
- 更 新 -
8812-6-8812-5-8812-4-8812-3-8812-2-8812-1
2021年度は80000形1本が新造され、8000形1本が廃車になった。2019年度にデビューした80000に早くも2本目が登場した。廃車となった8000形は最後の1本となっていた8512編成で、同編成の廃車により8000形は引退、形式消滅した。
概ね年度につき1編成が対象となっている8800形のリニューアル工事は、8812編成において実施された。これまでのリニューアル車と同じく、VVVFインバーターなどの機器と内装の更新が行われている。8800形のリニューアル車は8812編成で7本目。もとよりリニューアルは9編成を対象に実施することが明らかになっているので、残すは2編成となった。そして、8000形の引退により8800形が新京成の最古参となったわけなので、来年度以降、リニューアル対象外の編成から廃車が始まるものと思われる。
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