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2023.08.15

千葉シーサイドバス、ついにJR幕張駅の本当の駅前へ。

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千葉シーサイドバス 1877号車
2023.8.13/JR幕張駅

▲土地区画整理事業の進捗により街並みが大きく変わりつつあるJR総武線幕張駅北口周辺。写真奥が駅。駅前広場の供用開始に伴い千葉シーサイドバスののりばも駅前も移転した
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千葉シーサイドバス 1970号車
2023.8.13/JR幕張駅

▲バスのりばの様子。バスバースは3ヶ所設けられ、写真手前より海浜幕張駅方面、花島公園・花見川区役所・八千代台駅方面、降車場というふうに使い分けている

JR総武線の幕張駅を中心に路線を展開する千葉シーサイドバス。バスが乗入れる北口周辺で実施されている土地区画整理事業に伴い、2018年5月から仮設の暫定駅前広場への発着が行われていたところだが、このほど本設となる駅前広場が完成。8月1日の供用開始に合わせて、バスも新しい駅前広場への乗入れが開始された。

新しい駅前広場はJR幕張駅北口の階段を降りてすぐのところに位置。バスのりばは広場の最も駅舎側に設けられており、駅を出たらすぐ目の前にバスのりばがあるわけなので、接続性は抜群だ。駅からすこし離れていてかつバスが行き交う車庫内を横断する必要のあったかつてのバスターミナルからすると、利便性や安全性は雲泥の差である。

6,400平方メートルの広々とした駅前広場には新たにバスバースが3ヶ所設けられており、海浜幕張駅方面、花島公園・花見川区役所・八千代台駅方面、降車場というふうに使い分けている。広場の中洲には3台分のバス待機場も整備。待機場は現在のダイヤではあまり活用されていないが、営業所の移転先(後述)によってはこの待機場が活躍することになるだろうか。

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千葉シーサイドバス 2213号車
2023.8.13/JR幕張駅

▲駅前へのアプローチ道路は駅前広場の供用開始に先立ち、5月に「幕張駅北口大通り」の愛称が付けられた。かつてのバス通りより幅員が大幅に拡大され、路線環境の大幅な改善が図られている

なお、同地区に位置する東洋バス本社および千葉シーサイドバス本社・営業所も区画整理の対象となっており、将来的な移転が見込まれる。これを機に長らく本社を構えてきた幕張の地を離れるのか、千葉シーサイドバスの車庫ははたしてどこへ行くのか、気になることは尽きないといった情勢だ。

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