KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

Article

記事

2011.05.17

昨年の5月、「千葉シーサイドバス 路線一覧100501 +路線図」と題して記事を掲載したが、その後6月と今年5月にダイヤ改正が実施されており、本稿は改訂版として「千葉シーサイドバス 路線一覧110501 +路線図」として千葉シーサイドバスの路線一覧を以下に記す。2011年5月1日現在の路線一覧となっている。

千葉シーサイドバス路線一覧<2010年5月1日現在>

◇210番台:八千代台方面
・[211]JR幕張駅 ~ 実籾駅 ~ 東習志野四 ~ 八千代台駅
【幕張八千代台線】[211]は、JR幕張駅と八千代台駅を実籾駅を経由して結ぶ路線である。東洋バス創業時の路線の1つだったようで、歴史のある路線である。しかしながら、最盛期と比較して本数の減少が著しく、2011年5月のダイヤ改正で平日午前中の1往復だけとなってしまった。

・[214]海浜幕張駅 ~ JR幕張駅 ~ 実籾駅 ~ 東習志野四 ~ 八千代台駅
【海浜八千代台線】[211]に対して、海浜幕張駅まで至るのが[214]である。JR幕張駅周辺の道路の構造上、JR幕張駅~三代王神社間は同一ルートを往復するという特徴を持っている。平日夕方に八千代台駅行が1本設定されているのみで、東習志野四を通る便は[211]と合わせても1.5往復だけとなっている。

◇220番台:日立製作所方面
・[221]JR幕張駅 ~ 実籾駅 ~ 日立製作所
【幕張日立線】[221]はJR幕張駅と東習志野にある日立製作所を結ぶ路線である。通勤の足としての路線で、後述する[222][223]含め平日朝夕のみの運行。このうち、[221]はJR幕張駅行が朝に1本のみ設定されている。かつては実籾駅発着の便もあったようだが、現在全ての便がJR幕張駅または海浜幕張駅まで至る。

・[222]海浜幕張駅 〜 JR幕張駅 ~ 実籾駅 ~ 日立製作所
【海浜日立線】[221]に対して、海浜幕張駅まで至るのが[222]である。2011年5月現在、平日朝に日立製作所行が1本設定されているのみ。

・[223]JR幕張駅 ~ 実籾駅 ~ 日立製作所 ~ 八千代台駅
【幕張日立八千代台線】[221]に対して、八千代台駅まで至るのが[223]である。2009年5月に新設された系統で、[211]の減便を[221]の八千代台延長([223]化)で補っている。運行は平日のみ1.5往復の設定。

◇230番台:長作町方面
・[230]JR幕張駅 ~ 小谷津 ~ 長作町
【幕張長作線】[230]はJR幕張駅と長作地区を結ぶ路線である。長作地区は千葉県道69号から京成バスが撤退してから東洋バスの独占地域であり、本数も多い。長らく長作町までの運行であったが、2006年7月に花島公園発着便が新設され、近年はほとんどの便が花島公園まで至るようになっている。このため[230]は平日朝に数本のみが走る少数派。長作地区の道路が狭隘のため、中型車を使用する。

・[231]海浜幕張駅 ~ JR幕張駅 ~ 小谷津 ~ 長作町
【海浜長作線】[230]に対して、海浜幕張駅まで至る便が[231]である。JR幕張駅~三代王神社を2回通る。[230]と同様に少数派であり、平日朝に1往復が設定されているのみ。

・[232]海浜幕張駅 ~ JR幕張駅 ~ 小谷津 ~ 長作町 ~ 花島公園
【海浜花島公園線】[231]に対して、花島公園まで至る便が[232]である。前述のように2006年7月のダイヤ改正で新設された系統である。花島公園発着は新設当時1日4往復だったものが、長作町止を延長するカタチで徐々に本数が増え、現在はほとんどの便が花島公園発着となっている。

・[233]JR幕張駅 ~ 小谷津 ~ 長作町 ~ 花島公園
【幕張花島公園線】[232]に対して、JR幕張駅までの区間便が[233]である。

・[234]マリンスタジアム ~ JR幕張駅 ~ 長作町 ~ 花島公園
【マリンスタジアム花島公園線】[232]に対して、マリンスタジアムまで至る便が[234]である。

・[236]JR幕張駅 ~ 橋戸 ~ 花島公園
【幕張花島公園線】[236]は2007年7月に新設された系統で、[233]に対して長作地区に入らずに、橋戸及び長作交差点を経由する系統である。早朝に花島公園行が2本、夜にJR幕張駅行が1本設定されている。

◇240番台:海浜幕張方面
・[240]JR幕張駅 ~ 海浜幕張駅
【幕張海浜線】[240]はJR幕張駅と海浜幕張駅を結ぶ路線である。JR幕張駅と海浜幕張駅間は千葉シーサイドバスの中で最も本数の多い区間で、花島公園や花見川区役所に直通する便と合わせて毎時5本の運転となっている。

・[241]JR幕張駅 ~ 海浜幕張駅 ~ マリンスタジアム
【マリンスタジアム幕張線】[240]に対して、マリンスタジアムまで至る便が[241]である。

・[242]幕張駅入口 ~ 海浜幕張駅
【幕張線】幕張駅入口と言えば、千葉海浜交通が美浜区の海浜ニュータウンの輸送の際に設けたかつてのバスターミナルだが、そこへ東洋バスが1997年に乗入れている。当時は幕張ベイタウンを結ぶ路線(ベイタウン線)の起点だったようだが、現在は平日に海浜幕張発着便のみが残る。運行は幕張駅入口行のみ片道1本で、免許維持路線か。

◇260番台:幕張本郷方面
・[260]幕張本郷駅 ~ 海浜幕張駅
【本郷海浜線】[260]は2006年7月に新設された系統で、幕張本郷駅と海浜幕張駅を幕張町四交差点経由で結ぶ路線である。千葉シーサイドバスとしては初の大型車使用の路線であり、このとき初めて独自塗装の大型車が2台導入された。このように華々しいデビューを飾った路線ではあるが、利用は思わしくなく、2011年5月現在平日の朝に幕張本郷駅行が1本設定されているのみである。なお、平和交通も同一ルートで路線を運行している。

◇270番台:幕張本郷方面
・[270]幕張本郷駅 ~ JR幕張駅
【本郷幕張線】[270]は幕張本郷駅とJR幕張駅を幕張町四交差点経由で結ぶ路線である。車両運用は[260]と共通で大型車を使用する。[260]の出入庫系統と言ってもよさそうである。[260]の不調を受け、この[270]もJR幕張駅行が平日朝に1本設定されているのみである。すなわち、[260]で幕張本郷駅までやってきたバスが[270]で車庫に戻るのである。

◇290番台:花見川区役所方面
・[290]花見川区役所 ~ 瑞穂の杜 ~ JR幕張駅 ~ マリンスタジアム
【マリンスタジアム花見川区役所線】都計道「幕張町弁天町線」の開通に伴って2009年5月に開設された新規路線。瑞穂の杜を経由して花見川区役所に至る。番号は290番台が新たに充てられており、[290]はマリンスタジアムまで至る便が名乗る。[260]とは対照的に好調のようで、ダイヤ改正ごとに運行本数が増えている。車両は大型車・中型車ともに使用される。

・[291]花見川区役所 ~ 瑞穂の杜 ~ JR幕張駅 ~ 海浜幕張駅
【海浜花見川区役所線】[290]に対して、海浜幕張駅までの便が[291]である。

・[292]花見川区役所 ~ 瑞穂の杜 ~ JR幕張駅
【幕張花見川区役所線】[290]に対して、JR幕張駅までの便が[292]である。


補足:千葉シーサイドバスの基礎知識
  • 3桁の数字を用いる。
  • 3桁の数字のうち、百の位は「2」を用いる。
  • 3桁の数字のうち、十の位は路線の走る方面を表す。
  • 一の位の最若番、「0」または「1」が本線格、「2」以下は行先違い・経由違いなどの枝線を表しているっぽい。
  • 経由違いはもちろん、経由地が同じでも行先が異なる、さらには出発地が異なる場合でも異なる番号を与える。
  • そのため、1日に1本しか使用しない番号がかなり存在する。
  • 【 】は路線名称。案内はこちらを用いることが多い。
付録

今回も付録として路線図pdfを添付しちゃいますッ!!

Z00102.jpg
千葉シーサイドバス路線案内 2011年5月1日現在[PDF]

関連記事

東洋バス路線図 2014年1月7日版

2012年9月の「東洋バス路線図 2012年9月1日版」と題する記事に東洋バスの路線図を添付していたが。1年半ぶりに改訂版を発行する。1月7日に試行運行を行なっている八千代市コミュニティバスに...

東洋バス路線図 2014年1月7日版
東洋バス路線図 2012年9月1日版

2009年1月の「東洋バス路線一覧 2008年12月1日現在 +路線図」と題する記事に東洋バスの路線図を添付していたが、3年半ぶりに改訂版を発行する。9月1日より八千代市コミュニティバスの...

東洋バス路線図 2012年9月1日版
千葉シーサイドバス 路線一覧100501 +路線図

昨年の4月、「千葉シーサイドバス 系統番号の全て!」と題して記事を掲載したが、その直後に路線新設・経路変更を含めたダイヤ改正が実施されたため、今回は改訂版として「千葉シーサイドバス 路線一覧...

千葉シーサイドバス 路線一覧100501 +路線図
千葉シーサイドバス 系統番号の全て!

当サイトでは、八千代市を中心に走る東洋バスの全路線を何度かまとめてきたが、その子会社である千葉シーサイドバスの全路線について...

千葉シーサイドバス 系統番号の全て!
東洋バス路線一覧 2008年12月1日現在 +路線図

昨年の2月に「東洋バス 路線一覧070201」と題した記事を掲載したが、その後2月と11月に路線新設よ経路変更を含めたダイヤ改正が実施されたため、今回は改訂版として「東洋バス路線一覧...

東洋バス路線一覧 2008年12月1日現在 +路線図

最新記事

最新記事

四直珍列車研究 134 - 平日 1681K

京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...

四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)

空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...

京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える

都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...

都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」

「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...

船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」
北総車の京急線内特急運転が復活

約19年ぶりに復活した北総車の京急線内特急運転を見る。京急線に大きな変化をもたらした2022年11月ダイヤ改正。京急自ら「23年ぶりの大改正」としたこのダイヤ改正では、特に日中時間帯の運行...

北総車の京急線内特急運転が復活