2013.07.17
大糸線キハ52撮影記その3は、大糸線キハ52におけるハイライトの1つ、根知駅における交換風景である。
大糸線南小谷〜糸魚川において列車の交換設備を持つのは根知だけで、したがって2本の列車が本線に出ているときは必然的に根知駅で交換を行うことになる。そして、2本のうち1本が115"標準色"と125"旧塗装"の2両編成、もう1本が156"首都圏色"単行ということは、、、根知で3色のキハ52形が揃い踏みとなるのだ・・・!
ということで、大糸線を訪れた5月1日、2日とも根知駅での交換風景を撮影予定に組み入れた。特に2日目が勝負である。2日目は115"標準色"と125"旧塗装"の2両編成がこちら側にやってくる運用となるため(1日目は逆)、こちら側に向かってくる115"標準色"と125"旧塗装"の2両と奥に進んでいく156"首都圏色"とで、2日目の方が3色が一堂に会していることがよりよく分かる写真となるわけ。
そんなことを考える趣味者は他にもいるわけで、根知駅の南側にある踏切周辺は撮影者でそこそこの盛況となった。とは言え、幸いにして荒くれ者(?)も現れず、キハ52形もそこまで引退間近というわけでもないので、比較的まったりとした雰囲気。ワイワイと楽しくやってるうちに列車がやってくる時間となった。
ご覧のとおり、結果的に115"標準色"と125"旧塗装"の単行同士の交換となった。156"首都圏色"がどうも不調だったらしく、運用途中で急遽入庫となってしまったようだった。3色揃い踏みを期待していた撮影一同にとっては少し残念な結果となったが、こればかりは仕方のないところ。しかし、今回の撮影行で本来は狙えなかったはずの115"標準色"と125"旧塗装"の単行が撮影できたのは、ある意味ラッキーと言えたかもしれない(車両の不調をラッキーと言ってしまうことに対するお叱りは甘んじて受ける)。
それ以上にツイていたのは、キハ52形の"乗り"を楽しんでおられる方々も根知における交換風景を撮ろうと列車から降りてきて、不本意にもフレーム内に入ってしまうことがあるが、今回はなんと誰も降りなかったのだった。おかげで、狙い通りの写真をガッツリと撮ることができた。
関連記事
国鉄型車両を訪ねて 13 - 大糸線キハ52形 タラコ単行篇
2009年春に訪れた大糸線のキハ52撮影行、その2はタラコ単行篇である。今でもそうだと思うのだが、大糸線のJR西日本管内の南小谷〜糸魚川間は2運用+予備1本となっており、糸魚川地域鉄道部に常駐...
国鉄型車両を訪ねて 12 - 大糸線キハ52形 2両運転篇
4年前の連休に訪れた大糸線の写真を出してみようと思う。4年前、2009年の大糸線と言えば、キハ52形がまだ現役であった。南小谷から北の、JR西日本が運行する区間ではキハ52 115と125...
国鉄型車両を訪ねて 10 - 久留里線キハ35系
身近なところにも国鉄型車両が走る線区があった。というわけで、久留里線である。木更津から上総亀山間の約30kmを走るこの路線もまた、国鉄型の車両が現役で走る路線であり、国鉄車王国・房総を構成する...
最新記事
最新記事
四直珍列車研究 134 - 平日 1681K
京成車の特急泉岳寺行が登場。平日1681Kレは、京成車で運転される特急泉岳寺行である。2023年11月ダイヤ改正で登場した列車となっている。京成車の泉岳寺行は都営浅草線西馬込始発のものは数多く...
京急1000形 「京急夏詣号」運転(2024年)
空とあなたと夏詣。京急電鉄では、6月末より「京急夏詣キャンペーン2024」の実施に合わせて、「京急夏詣号」の運転を行っている。「夏詣」キャンペーンは同社が2019年度より毎年実施しているもので...
都営浅草線 自動放送どうするの問題を考える
都営浅草線の自動放送どうするの問題を考える。列車内における案内として重要なアナウンス。アナウンスでは列車の種別行先や次駅の案内が行われるが、昨今では自動放送が主流となっており、車掌が自らの肉声で...
船橋新京成バス2741号車 「ふなっしー号」
「ふなっしー」なバスが走る。船橋新京成バス2741号車が特別仕様「ふなっしー号」として走ってる。「ふなっしー」といえば千葉県船橋市を中心に暴れている同市で人気の非公認キャラクターだが、2023年...
北総車の京急線内特急運転が復活
約19年ぶりに復活した北総車の京急線内特急運転を見る。京急線に大きな変化をもたらした2022年11月ダイヤ改正。京急自ら「23年ぶりの大改正」としたこのダイヤ改正では、特に日中時間帯の運行...