2018.01.21
バンコクのフアランポーン駅。14系・24系客車が留置されているホームにてさらに歩を進めると、なにやら凄い雰囲気の客車がいるではないかっ。
14系・24系を改造した豪華車両である。JR西日本よりタイ国鉄に譲渡された14系・24系客車においては、一部車両が豪華仕様に改造されたという話を薄っすらと聞いていたが、まさかこんなところでお目にかかれるとは。ネット上を検索すると日本人による目撃情報も出てくるが、ここがこの車両の定位置らしい。そこらへんに転がってる普通の客車とはわけが違うのだから、もっとマシな場所に置いておけばいいのに。
車体に書かれているとおり、これらの車両は"SRT PRESTIGE"という名前のようだ。ブルートレインよりも艶っぽくした深い青の塗装、アクセントとして入れられている金色の帯や窓の縁取りからはゴージャス感が漂っている。車内も大幅に改造されているようで、木目調の化粧板をふんだんに用いた内装はまるで高級ホテルような雰囲気1)。豪華列車は4両で構成されており、寝台車や食堂車のほかに会議室のような部屋のある車両もあってVIPの多様な要求に応えている。前回の記事のように車内にお邪魔させていただこうかと思ったが、こちらはさすがに施錠されていて、残念ながら車内を実見することはできなかった。
定期運用はなく、専ら貸切列車として走るということのようである。ただ、稼働実績はそんなにないようで、前出の日本人による目撃というのもほとんどがフアランポーン駅で留置中の姿をとらえたものだった。動いているところが見られたとすればそれはたいへん運の良いことだろうと思うが、はたしていったいどのような層の人がこの列車で旅をするのだろうか。
- 1)「SRT PRESTIGE」で検索すれば、車内の写真が見られるページが出てくる。
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