KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

Article

記事

新京成8000形 三者三様で走る日常

2018.06.05

廃車が進み、残り3編成となっている新京成8000形。現在、奇しくもこれら3本の8000形は互いに異なる装いで走っており、ちょっと楽しい状態になっている。三者三様となっている8000形をそれぞれ見てみよう。

X65789.jpg

新京成8000形 8518編成&8512編成
2017.6.3/くぬぎ山車両基地

▲2017年6月の「新京成サンクスフェスタinくぬぎ山」で並んで展示された8518編成と8512編成
8512編成
D29470.jpg

新京成8000形 8512編成
2018.1.10/幕張本郷〜幕張

▲2017年6月にリバイバルカラーになって出場した8512編成

8512編成はリバイバルカラーとして走っている。8512編成のリバイバルカラー化は2017年6月のこと。先に入場した、後述の8518編成の後を追ってやはりジェントルピンクの新塗装になるかと思われたところでのリバイバルカラー化は、趣味者を大いに驚かせた。

8000形は2006年12月の京成千葉線直通運転開始に合わせて8502編成(マルーンとキャンディピンクのリバイバルカラー)を除いてマルーンのストライプ帯とデザインが変更されていたので、8512編成のリバイバルカラー化により約10年半ぶりに茶色帯の8000形が帰ってきた。

8514編成
D29488.jpg

新京成8000形 8514編成
2018.1.11/幕張本郷〜幕張

▲8512編成を除いて新京成最後の旧塗装となった8514編成

8514編成は京成線への直通運転対応のステータスとなっているマルーンのストライプ帯で走っている。リバイバルカラーとなった8512編成を除くと旧塗装で残っているのは他の形式を含めてもこの8514編成だけであり、2014年から始まった車両の新デザイン化はまもなく完了となる見込み。

8514編成の新塗装化により車両の新デザイン化はめでたく完了となればよいが、どうにもそうはならなさそうな雰囲気。詳細は後述。

8518編成
D29483.jpg

新京成8000形 8518編成
2018.1.11/幕張本郷〜幕張

▲結果的に8000形で唯一の新塗装になりそうな8518編成

8518編成はジェントルピンクの新塗装として走っている。2014年に制定された新京成の新しいコーポレートアイデンティティ(CI)に基づく車両の新塗装化は、全般検査または重要部検査に合わせて順次実施。しかし、8000形は諸事情により検査のタイミングがなかなか合わず、新デザイン車両が登場してから3年近く経った2017年4月出場の8518編成にてようやく新塗装の8000形がお目見えしたのであった。

8518編成の新デザイン化の後に入場した8512編成が前述のようにリバイバルカラーとなっていることに加えて、旧塗装の8514編成が廃車になる可能性がある(詳しくは後述)ので、この8518編成が8000形で唯一の新塗装になりそうな情勢である。

◆ ◆ ◆

しかし、8000形の三者三様の日常はそう長くは続かないだろう。8514編成の検査期限が近づいてきており、何らかの動きが予想されるためである。

新京成電鉄は4月26日に公開した中期経営計画(2016年度~2018年度)における2018 年度計画1)の中で、N800形5次車(N858編成になると思われる)の新造と所属車両全26編成のうちリバイバルカラーになっている8512編成を除く25編成の新デザイン化の完了を明らかにしている。8514編成が旧塗装で残る中で新デザイン化の完了とN800形の新造・・・これらを結びつければ、N858編成で8514編成を置換えという可能性が極めて高いと言えるだろう。"くぬぎ山のタヌキ"として愛されてきた8000形もいよいよレッドリスト入りとなりそうだ。少なくとも昨年度に出場した8512編成と8518編成はもう少し走るだろうが、8000形の日常風景を今のうちに堪能しておきたい。

関連記事

2018.02.15

新京成8000形8512編成 茶色帯リバイバルカラー

新京成8000形の茶色帯が復活。新京成電鉄では、2017年6月より8000形のリバイバル塗装車両の運転を行っている。リバイバルカラーになったのは8512編成で、くぬぎ山工場への入場を機に...

新京成8000形8512編成 茶色帯リバイバルカラー

2017.07.27

新京成8000形8518編成 ジェントルピンクの新塗装

新京成8000形にもついにジェントルピンクの新デザイン車両が登場。新京成電鉄では2014年に制定した新しいコーポレートアイデンティティ(CI)に基づいた車両の新デザイン化を順次実施しているが...

新京成8000形8518編成 ジェントルピンクの新塗装

2014.03.25

新京成8000形「松戸〜千葉中央直通運転7周年」ヘッドマーク

祝、7周年。新京成では、新京成線松戸〜京成千葉線千葉中央間の直通運転7周年を記念してヘッドマーク電車の運転を行っている。ヘッドマークは8000形8510編成に掲出されているが、今回はあまり...

新京成8000形「松戸〜千葉中央直通運転7周年」ヘッドマーク

2012.01.18

新京成8000形8502編成 営業運転終了

34年間、ご苦労様でありました。新京成では1月18日における8502編成の営業運転終了をプレスリリースなどで事前告知していたが、同日、8502編成は予定通り営業運転を終了した。最終営業列車は...

新京成8000形8502編成 営業運転終了

2011.12.27

新京成8000形 8502編成「ありがとうしんちゃん電車」ヘッドマーク

長い間ご苦労様でありました。12月27日、8502編成に「ありがとうしんちゃん電車」ヘッドマークが掲出された。8502編成については、12月26日付の新京成のプレスリリースにおいて1月18日に...

新京成8000形 8502編成「ありがとうしんちゃん電車」ヘッドマーク

最新記事

2026.03.28

京成3050形 「桜に染まるまち、佐倉」ヘッドマーク(2026年)

桜に染まるまち、佐倉。京成電鉄では、3月7日より3050形3051編成において「桜に染まるまち、佐倉」ヘッドマークの掲出を行っている。同社と佐倉市、京成バス千葉イーストが毎年この時期に実施して...

京成3050形 「桜に染まるまち、佐倉」ヘッドマーク(2026年)

2026.03.22

京成バス千葉セントラル2036号車 東京ベイシティ交通カラーのいすゞエルガ

習志野ベイシティバス・・・? 2025年4月にバス事業の大再編を実施した京成電鉄バスグループ。これまで小さな地域ごとに設立されていたグループ15社が、持株会社である京成電鉄バスホールディングスを...

  • 京成
  • タグはありません
京成バス千葉セントラル2036号車 東京ベイシティ交通カラーのいすゞエルガ

2026.03.17

ベトナム 首都ハノイを走る路線バス - 乗車編

2025年秋にベトナムを訪れた際に、首都ハノイの路線バスを利用する機会があったので、レポートしよう。その2は乗車編。ベトナムの首都ハノイの公共交通の主役は、路線バスである。ハノイ市内では...

ベトナム 首都ハノイを走る路線バス - 乗車編

2026.03.11

芝山鉄道3500形 引退記念ヘッドマークを掲出

さようなら、芝山鉄道3500形。京成3500形のうち、芝山鉄道にリースされて芝鉄車として走る3540編成。そんな3540編成だが、まもなく終わりを迎えるようだ。芝山鉄道は、3540編成が3月末を...

芝山鉄道3500形 引退記念ヘッドマークを掲出

2026.03.06

京急2100形 「河津桜ラッピング列車」を運転

春がはやく来るまちへ。京急電鉄では、2月9日より「河津桜ラッピング列車」を運転している。同社が早咲きで有名な三浦海岸の河津桜の開花に合わせて実施している「三浦海岸河津桜2026キャンペーン...

京急2100形 「河津桜ラッピング列車」を運転

2026.02.28

京成8900形 赤と青の京成カラーに塗装変更

京成カラーの8900形が登場! 2025年4月より京成の路線となった新京成線改め松戸線では、車両について京成カラーへの塗装変更が進められている。これまでに8800形と80000形、N800形で...

京成8900形 赤と青の京成カラーに塗装変更