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京成線 日暮里駅のインターナショナルな案内サイン

2019.06.10

京成線では2013年度より各駅における案内サインのリニューアルを行っている。そんな中、2019年3月に更新された日暮里駅の案内サインがずいぶん思い切った内容になっているということで、見に行ってみた。

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京成線 日暮里駅の案内サイン
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▲2019年3月に更新された日暮里駅の案内サイン。押し寄せるアルファベットの波! まるで海外の駅のよう
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京成線 日暮里駅の案内サイン
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▲2番線に設置された案内サイン。やはり英語が主役である。方面の記載が一切なく、成田空港を表す飛行機のピクトグラムとともに「一般電車」とだけ記されているのも特徴
英語が主役の案内サイン

新しくなった日暮里駅の案内サイン。その特徴は上の写真を見ればすぐに分かっていただけるかと思う。一言で言えば、英語が主役。インバウンドの盛り上がりが至るところで見られる昨今、各所で案内サインの多言語化も推し進められているところだが、このように英語をメインに据えた案内サインは珍しいものと思われる。

2010年7月に成田スカイアクセス線が開業してからというもの、スカイライナーの利用客数はうなぎのぼり。日暮里駅が大きなスーツケースを抱えた外国人旅行者で溢れているのは、もはや日常の光景である。それにしても日本語を脇に追いやって英語を優先した案内サインを採用したのは、確かに思い切った判断だ。

以下に日暮里駅の案内サインの特徴を、降車系と乗車系に分けて見ていこう。

降車系案内サイン - 改札口をA、B、Cで案内

京成線の日暮里駅には、駅前広場や日暮里・舎人ライナーの駅に連絡する北改札口と裏口的な南改札口、JR線への乗換専用であるのりかえ改札口という3つの改札口がある。新しくなった降車系の案内サインでは、北改札口をA、JRのりかえ改札口をB、南改札口をCとして案内している。

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京成線 日暮里駅の案内サイン
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▲0番線にでかでかと掲出されている改札口の案内。電車を降りた乗客はこの案内を見て目的の改札口に誘導される

ただ、駅に降りて唐突にA、B、Cと言われてもよく分からない乗客は少なくないと思われるので、スカイライナーの日暮里駅到着時の案内放送で「Hey, Guys!! JR Lineに乗換えるヤツはBへ、それ以外のヤツはAへGOだ」みたいなものがあってもいいのかもしれない1)

乗車系案内サイン - スカイライナーか一般電車か
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京成線 日暮里駅の案内サイン
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▲濃青色を用いたスカイライナー関連の案内サイン。一般電車への案内との明確な差別化を行っている

乗車系の案内サインは、スカイライナーかそれ以外の一般電車かという点に案内を単純化。スカイライナーの案内サインはスカイライナーの種別カラーである濃青色を積極的に用いて差別化し、足元のフロアサインを併用してスカイライナーのりばである1番線に乗客を誘導している。特筆すべきはホーム上の案内サインで、通常であればいくつかの主要駅が羅列されるところでも、1番線では「スカイライナー」、2番線では「一般電車」の記載のみにとどめている。

このほか日暮里駅には上りホームの0番線があるが、日暮里→上野を利用する乗客はほとんどいないこと、コンコースから0番線への動線が限定的2)なこともあって、0番線への案内はほとんどなされていない。日暮里駅の構造が下り方面への利用を前提としたものになっていることと、ライナー系列車とそれ以外でのりばが明確に分けられていることが、スカイライナーと一般電車という点に絞った案内を可能にしていると言える。

4ヶ国語に対応した発車標
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京成線 日暮里駅の発車標
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▲中国語と韓国語が追加された発車標。種別と行先について、5秒ごとに言語を切り替えて表示する

日暮里駅の案内サイン更新とほぼ時を同じくして、従来は日本語と英語のみの表示だった発車標が更新され、新たに中国語と韓国語が加わって4ヶ国語対応になった。発車標の4ヶ国語対応は表示内容の改修によって実施されており、発車標そのものは以前より設置されていたものをそのまま使っている。

表示は5秒ごとに日本語→英語→中国語→韓国語の順で単純に切り替わる方式。4ヶ国語に対応しているのは種別部分と行先部分だけで、スクロール部分や停車駅欄は従来通り日本語と英語のみが表示される。

2018年度末の時点では日暮里のほかに上野と空港第2ビル、成田空港の計4駅で発車標の4ヶ国語対応が実施されている。京成によれば、これら4駅以外についても順次改修を行っていく予定とのこと。

案内サインは誰のためのもの?

案内サインは誰のためのものかと問われれば、それはもちろん利用者のためのものとなろう。しかし、一口に利用者といってもその属性はさまざま。成田空港輸送でブイブイ言わせている京成だが、通勤や通学などで日常的に利用している乗客もいる。こうした「おなじみ客」と空港を利用する「いちげん客」とが混在している状況に、案内の難しさが介在している。

もとより案内サインはどちらかというと「いちげん客」向けのものという性格があるとは言え、成田空港を利用する外国人旅行者に特化したのはやはり思い切ったものだと思う。「いちげん客」の中には日本人だっているだろうし、船橋や佐倉など途中駅が目的の「いちげん客」もいるはずだが、彼らにとっては多少分かりづらい案内となってしまっているに違いない。ここらへんは利用者の属性によって評価が分かれそうなところである。

他方、仮に日暮里駅が増え続ける外国人旅行者に対する案内に手一杯となっていたとしたならば、このことを少しでも解消するために英語をメインとした案内サインを設置した・・・という事情ももしかしたらあるのかもしれない。いずれにせよ、日暮里駅の新しい案内サインは、インバウンドとそれに支えられている京成の成田空港輸送の好調っぷりという現状を如実に表したものと言えそうだ。

  • 1)そういったものが既にあるようでしたらすいません。
  • 2)エレベーターを除くと0番線への動線は上野方の階段のみ。このほかは全て0番線→コンコースのエスカレーターになる。

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