四直珍列車研究 115 - 土休日 2373K
2021.07.07
2ヶ月間だけ走った浅草橋行。京成車編。
京成3000形 3035編成
2021.3.20/東日本橋
- [土休日]2373K 普通浅草橋行
- 始発:西馬込2349 → 終着:京成高砂----
- ダイヤ:2021.1.20変更
- 備考:浅草橋から回送
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い政府より1月8日に発出された2回目の緊急事態宣言では、夜間の外出抑制のため各線で終電の繰り上げが実施されることになった。都営浅草線では、1月20日より北行と南行それぞれの最終電車を途中駅止まりに変更。以前の記事で平日ダイヤにおける特急浅草橋行(2259Hレ、所定京成高砂行を行先変更)をご紹介したところだが、土休日ダイヤではこれに相当する列車が西馬込始発の京成車だったため、京成車の浅草橋行が走ることになった。2373Kレ普通浅草橋行である。
京成車の浅草橋行が走るのは、2011年3月に発生した東日本大震災に伴い設定された震災臨時ダイヤ以来のこととなる。先に紹介した2259Hレもそうだったように、1月20日からの終電繰り上げは車両運用や乗務員の行路が変更にならない範囲で行先変更を行ったため、2373Kレは浅草橋到着後、所定の行先である京成高砂まで回送列車として走った。
京成3000形 行先表示「普通浅草橋」(側面)
2021.3.20/**
京成3000形 LCD案内表示器
2021.3.20/**
特筆すべきは浅草橋の行先表示を使用していた点で、京成車の中でも行先表示器がLED式の車両だけが装備する浅草橋表示を活用する格好となった。前述の2011年の浅草橋行では基本的に「臨時」の表示を使用していたので、京成車が浅草橋を表示して定期運行するのは、1960年の都営浅草線浅草橋開業時以来、ひょっとして60年ぶりだったりする・・・?
京成車の浅草橋表示は表示が存在するだけで、乗務員が通常行う行先表示の設定方法では表示を出すことができない。通常、行先表示は設定器と呼ばれる機器を操作することでドア上の案内表示器などとまとめて一括で設定が行われるが、この設定器が浅草橋を始発・終点とする列車の設定に対応していないからである。そこで、浅草橋の行先表示をするにあたっては、行先表示の制御を司る表示制御器を直接操作して、行先表示のみを強制的に呼び出す格好で表示を出している1)。
したがって、2373Kレ運行時においてはドア上のLCD案内表示器は動作せず、終始にわたり飛行機柄のKEISEIの画面を表示しているだけであった。なお、都営としては浅草橋表示のない方向幕の車両(=3400形)が充当したときのために浅草橋の貼り紙を用意していたようだが、意図的なのかたまたまなのか行先変更実施期間中に3400形は充当しなかったので、ほとんど使われることがなかった。
3月27日に実施されたダイヤ改正により2373Kレの浅草橋行は終了し、もとの京成高砂行に戻された。平日の2259Hレともども2ヶ月あまりの短命な珍列車であった。
- 1)このような方法が必要な行先表示は、浅草橋のほかに、市川真間、空港第2ビル、八広、矢切、千葉ニュータウン中央がある。
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