2021.07.27
京成3600形3688編成がリバイバルカラーとなってからまもなく1年が経とうとしている。リバイバルカラーの1周年を記念して、3688編成のこの1年の動きを振り返ってみよう。
3688編成がリバイバルカラーとなって出場したのは昨年7月31日のこと。翌8月1日には京成トラベルサービス主催のツアー開催に伴うイベント列車として、3日から一般の営業列車として運行を開始した。以降、6両編成として走っているが、予備車という役回りなのか、運用はどことなく限定的。何もなければ宗吾車両基地で予備となっていることが多く、他の編成に比べるとちょっと休みがち。運用に入る際も宗吾車両基地出入庫の運用に偏っており、特に平日07運行〜B01運行〜11運行への充当は3688編成の定番になっている。
一方、リバイバルカラーということでイベントには引っ張りだこ。この1年、イベント列車や団臨として走ったのが7回、ツアーにおける撮影会などで展示されたのが6回。これらは同一編成としては最多である。いかに同編成が人気者かということが伺えよう。ツアーでは、金町線や成田スカイアクセス線にも入線。3688編成がリバイバルカラーになってから走っていない区間は、今のところ押上〜八広と柴又〜京成金町だけである。
他方、リバイバルカラーになってから1年ということは、同編成が8両編成から6両編成に短縮されてから1年ということでもある。過去、同じくデジタルSR無線工事用の予備車として6両編成になった3638編成と3648編成が編成短縮からわずか半年足らずでそれぞれ廃車になったのと比べると、長生きしている。目下、3600形(チョッパ車)は3400形とともに廃車候補の筆頭であると思われるが、せっかくリバイバルカラーにしたのだからぜひとも長く走り続けてほしい。はたしていつまで走ってくれるだろうか。
◆ ◆ ◆
以下、3688編成の1年の足跡を記す。
- 試運転、重検出場(7/31) - リバイバルカラー化は重要部検査に合わせて実施されたため、試運転が本線初走行となった。翌日にイベント列車の運転を控えていて試運転実施日が予想できたこともあり、沿線はすさまじいカメラの砲列であった。
- 団体臨時「懐かしの京成電車運行ツアー」(8/1) - 3688編成のリバイバルカラーお披露目イベント。3688編成は東成田→八千代台の片道を担当。
- 一般運用開始(8/3) - 606レ普通京成上野行より営業運転開始。
- 試運転で成田スカイアクセス線に初入線(8/15) - 終電後、3688編成がツアー開催に向けた入線確認のため試運転で成田スカイアクセス線に入線した。3600形が同線に入線するのは初めて。
- 団体臨時「京成電車今昔ツアー」(8/29) - 3688編成が成田スカイアクセス線経由で京成上野→成田空港を営業運転した。
- 団体臨時「懐かしの京成電車運行ツアー」(9/19) - 8月1日と同一内容。
- 団体臨時「京成電車今昔ツアー」(9/22) - 8月29日と同一内容。
- 「けいせいキッズデー」展示(10/24)
- 団体臨時「3600形リバイバルカラー金町線入線ツアー」(10/31) - その名の通り3688編成の金町線入線ツアー。ツアーは八広〜柴又を1往復した後、成田スカイアクセス線経由で成田空港へ。
- 団体臨時(11/13) - 岩倉高等学校による貸切列車。京成上野→宗吾参道、東成田→京成上野。
- 「宗吾車両基地見学ツアー」展示(1/17)
- 「宗吾車両基地見学ツアー」展示(1/24)
- 「宗吾車両基地見学ツアー」展示(2/27)
- 団体臨時(3/21) - 株主向けに企画されたイベントに伴う貸切列車。船橋競馬場→千葉中央。
- 初の快速運転(4/27) - リバイバルカラー化後初めてA31運行に充当し、9A30レ快速京成上野行として走った。この後、7月13日にも再度充当。
- 「宗吾車両基地見学ツアー」展示(5/29)
- 「宗吾車両基地見学ツアー」展示(6/12)
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