KSWeb

鉄道やバスなど、公共交通に関するディープな話題をお届けしています。

Article

記事

ベトナム 首都ハノイを走る路線バス - 乗車編

2026.03.17

2025年秋にベトナムを訪れた際に、首都ハノイの路線バスを利用する機会があったので、レポートしよう。その2は乗車編。

D76235.jpg

ベトナム ハノイのバス
2025.10.5/Giap Bat Bus Station

▲ベトナムの首都ハノイを走る路線バスたち。約150もの路線が市内に点在するバスターミナルを中心にして走っている

ベトナムの首都ハノイの公共交通の主役は、路線バスである。ハノイ市内では2021年11月にメトロ2A号線が、2024年8月に同3号線がそれぞれ開通しているものの、現在のところいずれの路線も市内中心部を少し外れたところから郊外側のみの営業で、市内中心部への乗入れは工事中。というわけで、路線バスが市内を元気に走り回っている。

路線の数は約150、約2000台もの車両が走っているという。市内にはいくつかのバスターミナルが設置されており、バスターミナルがバス路線網のハブ的な役割を果たしている。路線やダイヤの設定は市が一括して管理しているが、実際の運行はローカルなバス会社がそれぞれの路線を担当している模様だ。

D75646.jpg

ベトナム ハノイのバス
2025.10.3/**

▲車内の様子。車両前方の座席が進行方向に対して横向きなのが特徴的
A36586.jpg

ベトナム ハノイのバス乗車券

▲料金を支払った際に車掌から受け取る乗車券。路線によって常備券タイプだったりレシートタイプだったりする

バスは、車掌が乗務するクラシックなスタイル。運賃の収受は彼らが行う。バスの運賃は均一料金制ながら路線ごとに値段が異なっていて、8000〜12000ドン。単純に、長い区間を走る路線ほど運賃が高くなるようだ。とすると、市内中心部の短い区間だけを利用する際には路線長の短いバスを狙わないと損することになるが、8000〜12000ドンは日本円にして約48〜73円なので、日本人からしたらほとんど誤差である。

車内は冷房がガンガンに効いていて、ベトナムの年がら年中気温30度を超えるような気候の中ではさながら動くオアシスである。市内を散策して疲れたら、休憩がてらに乗車するのもアリなのかもしれない。なお、日本のバスのような「とまります」ボタンを使う文化はあまりない。バスを降りる際は、降車バス停到着前に扉に近づいて「降ります」というオーラを出せばOK。運転手が空気を読んでバスを停め、扉を開けてくれる。

Z02106.jpg

ベトナム アプリ「BusMap Hà Nội」

▲スマホ用アプリ「BusMap Hà Nội」。ハノイ市内を走る路線バスのあらゆる情報が入手できる便利なアプリである。バスの走行位置だけでなく、車両番号や走っている速さもわかる

ハノイの路線バスを利用するときに便利なのが、スマホアプリである。「BusMap Hà Nội」というアプリで、ハノイ市内のバスの全てがわかる。前述の通り、バスは市によって一元管理されているので、「BusMap Hà Nội」が対応しているのはもちろん市内の全路線。時おり路線の情報が最新でないことがあるのが玉に瑕だが、ここらへんは運行事業者ごとにしか情報が提供されない日本においても、ぜひ見習ってほしいものだと思う。

関連記事

2026.01.19

ベトナム 首都ハノイを走る路線バス - 車両編

2025年秋にベトナムを訪れた際に、首都ハノイの路線バスを利用する機会があったので、レポートしよう。その1は車両編。ベトナムの首都ハノイの公共交通の主役は路線バスである。ハノイ市内では2021年...

ベトナム 首都ハノイを走る路線バス - 車両編

2025.02.20

フランス モン・サン・ミッシェルの両運バス

モン・サン・ミッシェルで一風変わったバスに出会う。フランス北西部、ノルマンディー地方はサン・マロ湾に浮かぶモン・サン・ミッシェル。周囲約900mの小さな島の上に何世紀にもかかってつくられた修道院...

フランス モン・サン・ミッシェルの両運バス

2017.09.30

タイ バンコク交通見聞 2016年秋 1 - バンコク都バス モーチット2車庫

ちょうど1年前のことになってしまったのだが、タイに行ってきましたよっ。バンコクを中心にブラついてきたので、例によって備忘録的にあれこれ記していきたいと思う。さて、今回はバスネタから。前回の...

タイ バンコク交通見聞 2016年秋 1 - バンコク都バス モーチット2車庫

2016.12.28

ポルトガル周遊の記 12 - リスボン市バスあれこれ

リスボンの公共交通あれこれ、地下鉄に続いては市バスを取り上げよう。リスボンの市バスはCarrisという公営企業体によって運営されている。車体は同じくCarrisによって運営されている路面電車と...

ポルトガル周遊の記 12 - リスボン市バスあれこれ

2016.11.08

ポルトガル周遊の記 10 - シントラ&ロカ岬へのバス

シントラからヨーロッパ大陸最西端のロカ岬へ向かう。シントラからロカ岬へは路線バスを利用する。以前の記事でも記したように、ロカ岬へ向かう路線バスがシントラ〜ロカ岬〜カスカイスというふうに走っている...

ポルトガル周遊の記 10 - シントラ&ロカ岬へのバス

最新記事

2026.04.20

Osaka Metro御堂筋線 シン・シャンデリアコレクション 番外編 - 森ノ宮駅の旧シャンデリアたち

Osaka Metro御堂筋線の新たなシャンデリアコレクション。番外編。大阪都心を南北に縦断するOsaka Metro御堂筋線では、特に最初期に開通した梅田〜心斎橋の各駅において大阪を走る初めて...

Osaka Metro御堂筋線 シン・シャンデリアコレクション 番外編 - 森ノ宮駅の旧シャンデリアたち

2026.04.15

京成グループ 車両の動き(2025年度)

京成グループにおける2025年度の車両の動きをまとめてみよう。車両の新造については、2024年度にデビューを飾った新型車両3200形を6両編成2本、12両導入した。3208編成が日本車両製である...

  • 京成
  • タグはありません
京成グループ 車両の動き(2025年度)

2026.04.10

京成電鉄バスグループ さようなら、京成バス

さようなら、京成バス。京成グループ傘下のバス会社15社を巻き込んだバス事業の大再編から1年。かねてよりアナウンスされていた通り、4月1日、再編の第2ステップとして京成バス(いわゆる京成バス本体)...

京成電鉄バスグループ さようなら、京成バス

2026.04.03

京成3500形 3524編成など12両が営業運転終了

京成3500形に廃車が発生。2025年度も3200形の導入に伴い、3500形に廃車が発生した。廃車となったのは、3512編成(3512-11+3526-25+10-09)の中間2両と3524編成...

  • 京成
  • タグはありません
京成3500形 3524編成など12両が営業運転終了

2026.03.28

京成3050形 「桜に染まるまち、佐倉」ヘッドマーク(2026年)

桜に染まるまち、佐倉。京成電鉄では、3月7日より3050形3051編成において「桜に染まるまち、佐倉」ヘッドマークの掲出を行っている。同社と佐倉市、京成バス千葉イーストが毎年この時期に実施して...

京成3050形 「桜に染まるまち、佐倉」ヘッドマーク(2026年)