2022.04.25
京急大師線の新たな日常風景。
京急電鉄では2020年度よりL/C座席を装備した新型車両1000形1890番台を導入し、1500形4両編成を置き換えているところである。1500形はこれまでに1505編成と1509編成、1513編成が運用を離脱、廃車となっており、今年度も引き続き1000形の新造によってさらなる廃車が進行することが予想される。
さて、1500形4両編成と言えば、大師線。同車は2004年度末より大師線が主な運用の場となっているが、置き換え開始により大師線に世代交代の波が訪れている。1500形に代わって新たに大師線にやってきているのは600形(650番台)。既に在籍している全6編成が金沢検車区から新町検車区に転属している模様で、日中時間帯の大師線3運用が全て600形という日も発生している。
600形が初めて大師線に入線したのは2002年12月のことで、その年の年末年始終夜運転ダイヤで運転された「だるまエクスプレス」(京急久里浜〜川崎大師直通列車)が600形の大師線における初の営業運転になった。これ以降、しばらくは架線検測などの不定期列車を除いて音沙汰がなかったが、2016年2月に初となる定期運用に充当している。
その後も600形の大師線入線は年に数回といった程度で、京急の車両運用の中でもレアな事象のひとつとして扱われてきた。今回はこれが一気に日常になってしまったのだから面白いものである。
今はまだ1500形とともに走っているが、1500形がいなくなれば大師線は600形の独壇場となろう。600形が大師線の「ヌシ」になる日は近い。
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