2023.09.29
あなたのワンロマ車はどこから・・・?
千葉ニュータウンを中心に営業を行うちばレインボーバス。車両は自社導入の車両のほか、京成バスグループ各社からやってきた経年の移籍車が多数在籍しており、本社営業所(船尾車庫)や白井車庫に見られるバラエティに富んだ布陣はもはや闇鍋のよう。そんな中、またしても珍妙な車両が同社に加わった。2022年夏ごろに登場した312号車、いすゞエルガ(PJ-LV234Q1、2006年式)である。
長尺のボディにメトロ窓という堂々たる風貌の312号車は、車内にハイバックシートを備えたいわゆるワンロマ車と呼ばれるタイプの車両である。気になる移籍元は・・・こんな車両、京成バスやその子会社にいたっけかな・・・と思ったら、まさかのまさかで国際興業バス。もとは国際興業バス練馬営業所で深夜急行用として使用されていた767号車とのことで、深夜急行の廃止によって同仕様の車両が多数余剰となっていたところ、そのうちの1台がちばレインボーバスに拾われたようだ。京成バスグループ全体から見ても非常に珍しい、グループ外からの移籍事例となっている。
さて、ちばレインボーバスはこの312号車をどのように使っているかといえば、西の原線や北口循環線といった比較的ローカルな路線で走らせていることが多い。同社が多数受託している企業輸送やスクールバスなどではなく、また神崎線や新鎌ヶ谷発着の高花線といった長大路線でもない、ワンロマ車にしては贅沢な使い方である。裏を返せば気軽に乗れるということでもあるので、いつもとちょっと違うワンランク上の路線バスから千葉ニュータウンの街並みを眺めてみるのはいかがだろうか。
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