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2007.12.06

夜な夜な走る急行品川行。

N06776.jpg

京急新1000形 1049編成
2007.9.20/立 石

▲深夜に突如表れる京急車の押上線上り「急行」
  • [平日]2250H 急行品 川
  • 始発:印西牧の原2242 → 終着:品 川2350
  • ダイヤ:2006.12.10改正
  • 備考:高砂まで普通、押上から普通

品川は京急本線の起点であるため、品川行は星の数ほど運転されているが、都営線方面からの品川行となると話は別。平日2本、土休日1本のみの希少種で、本日取り上げるのはその中でさらに少ない急行品川行である。平日1本のみ、上の画像の通り京急車で運転される。

北総線からの列車なのだが、急行運転をするのは京成線内のみであり、高砂と押上で種別を変更、普通→急行→普通というなんだかヘンテコな列車である。しかし、なぜ京成線内がわざわざ「急行」なのか気になってしまふ・・・。

この列車は2002年10月の改正で2240Tとして登場しており、2004年10月改正において京急車への置換え(2256H)と京成線内急行への格上げを実施、2006年12月改正で列番が現行の2250Hとなっている。2004年改正で印旛日本医大始発から印西牧の原始発に変更されているが、ここで、(1)「折り返しの都合で、2240Tと比較して北総線内を6分遅いスジにする必要」が発生、また、(2)「都営浅草線・京急線内は2240Tのスジそのままで走らなければいけない」ことから、シワ寄せが生じるのは必然的に京成線内である。これに際し、2240Tで行なわれていた青砥駅での長時間停車の解消と、押上線内を急行で走ることで、(1)と(2)を満足させているのではないかと想像できる。

なお、2250Hは品川到着後、3番線へ入換、滞泊の後、翌日の576H(平日)または562H(土休日)に使用される。

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